担任の先生より

117)新規採用の先生が、小学1年生の担任になってしまったら

こんにちは雑賀孫市です。
タイトルが長くなってしまいましたが、ありえるパターンだと思ってまとめてみました。

【もし、担任する児童生徒が在校生だったら】
まず、小学1年生ということで、情報が書面だけです。

読んでも、読んでも実感なし

もし、在校生だったとしたら

取り組んだ教材を見ることで、およその児童の課題や実態が見えてきます。ただやることが分かればOKでは後に続きません。
これによって
・課題として、どこを見ればいいか
・同じ目標なら、他にどんなことが提案できるか
・この課題で何分くらい過ごせるか
・教員がつくとしたら何人対何人の比率になるか
・どのような教材を準備するか

が見えてきます。

前年度にやったこと、教員のつき方などは昨年度にいた教員から聞けば、なんとなく様子が分かります。
・実態と逸脱しない範囲で、他にどんなこと(できる・できない・好き・きらい・経験、など)を確かめたいか。
・慣れた先生から新しい先生に代わっても、できていた課題が同様にできるか。
・集中力はどれくらい続くか。
・どのような授業を準備するか

在校生なら、これくらいの見通しや準備ができるのですが、新入生だとそれが見えません。 経験が少ない新任の人だと、この状況はかなり厳しいので、先輩は一緒に書面から実態を想定して、 一緒に教材や授業の準備をして欲しいと思います。

こんなこと、できるよ!

【環境設定】
新入生になると、教室環境の設定が若干特殊で、小学部1年生だと尚更です。
「入学おめでとう」 「〇〇くん(椅子などにぺたぺた)」 など、お祝いムードとともに、どこに・何をするのかの表示も丁寧です。

何しろ、先生も初めてなのといいつつ、児童も学校に来ることが初めてなのです。 学校とはどんなところか、第一印象って、すごく大事ですね。

お祝いムードをつくりつつ、予定を確認して、居場所と導線は確認しましょう。 トイレはタイミングと使い方について、確認が必要です(実態が分からないなりに)。

【その他、職員室では】
以前書いたブログ記事

6)特別支援学校が初めてという講師の先生に渡したチェック表 https://magomago1.org/firstvisitspecialeducationschoolchecklist/

を参照して頂ければと思います。 並びは雑ですが、ざっと確認できれば、とりあえず焦らずにスタートがきれると思います。

本来、1年生は未知の部分が多いので、ベテランの先生が入ることが多いです。 そこをあえて初任の先生、ということは同じ学年には力のある教員を入れていると思います。

甘えればいい、とは言いません。 しっかりついて学びなさいとも言いません。
とにかく、大なり小なり役割を果たして、学校生活に慣れましょう、です。

http://magomago1.org/whenusepdcaintheschool202004/
前回は、「116)学校の中でPDCAサイクルにあてはめるのは、なかなか大変です。」でした。

http://magomago1.org/__trashed-2/
次は、「118)摂食指導、実態把握、葛藤の中から生まれたもの」について書いてみました。