学校の文化

116)学校の中でPDCAサイクルにあてはめるのは、なかなか大変です。

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、最近よく聞かれる、「〇〇するために、どうするか。」について考えてみます。

【PDCAサイクル】
問題解決や目標達成するために、「PDCA」サイクルを使って考えることがあります。

PDCAサイクルのメリット
①スタートからゴールまでの流れがはっきりする。
②手続きごとに、何を、どこまでやっていけばいいか目安ができる。
③シンプルで無駄がでにくい。

さぁ、やるぞー

PDCAサイクルのデメリット
①サイクル外の環境要因をおろそかにしがち。
②ゴールまでの流れが明確な分、無理があっても強引にすすめがち。
③想定外のことに対応しにくい。

できるかな?

【誰の目標か】
自分で立てた目標だと、動機づけがしっかりしているから頑張れる。
チームで取り組む場合、仲間意識で乗り切れて、「価値」が共有できれば心強い。
上司だと、理念や価値の共有が必要。

【プロジェクトにどれだけ集中できるか】
動機づけも大事ですが、立てた目標に向かって、どれだけの時間や労力が割けるのか、 学校では、それが結構重要だと感じています。

なぜかというと
・定時で帰りたいので、それ以上の仕事はしません。
・その仕事は、その確認は、自分の仕事じゃないでしょ。⇒確認に時間がかかる
・やれと言われても、この人数でできる?⇒計画に見合った人員配置か
・会議や授業準備があるんですが、そんなに時間割けないですよ。
・あれこれ考えることがあって、余裕ないんですよね。

これでいきます!

これらの意見はよくあるもので、それをふまえて何ができるか考えないと、 頓挫するか、立ち消えになることが、よくあります。

決めたらやるんだ、信じれば叶う、などと言われますが 、
PDCAにハマれるだけの時間と余力があること、 組織や多様な価値観をもった集団を動かす理由と体制づくり、なかなか大変なんです。

http://magomago1.org/howstudentsspendatimebeforegobackhome202004/
前回の内容は、「115)放課後ディと学校」でした。

http://magomago1.org/whennewteachermeetnewstudents202004/
次回は、「117)新規採用の先生が、小学1年生の担任になってしまったら」です。経験則のない集団は大変です。