担任の先生より OT・PT・ST

265)子供に障害があるとき、後で困らないように、いくらくらい残せばいいのか

今回は、渡部伸(2020)「障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて」、自由国民社会、pp138より、なるほどと思ったところがあったので紹介させて頂きます。

【不安な老後】
老後は「2000万円必要だ」こんな話がでてしばらくたちますが、自助・共助が言われるようになってから、貯金がなくなるガス欠にったらどうしよう、頭を悩ませることが増えました。

自分の家族に対してもそうです。
NISAやiDeCoが紹介されたら、すぐに登録して自己防衛をするようになりました。
子供は証券会社で口座がもてないと聞いてから、どこだったら子どもの口座がもてるか調べたりしました。(こどもNISAができるまでは未成年は口座がもてず、もっと昔は紹介がないと口座がつくれない言われたものです。)

自分の子どもに障害があったら、きちんとお金をためて、少しずつ使って寂しい思いをせずに暮らしていけるよう、親としてできることをしてあげたいと思うだろう…と考えていました。

たくさんあったら、幸せ?

【本書で示された親の誤解】
本書では、一般的なケースであれば、生活に大きなお金は必要ないと言っており、3つの理由が挙げられています。

「障害年金を受給できる人であれば、グループホームなどで生活する場合や、高齢になって介護保険施設に入所する場合でも、年金収入を大きく超える出費はありません。」と述べています。

なので、これについて親としてできることは、子どもの状態にあった社会保障制度について勉強しておくこと、相談できる窓口を知っておくことかなと思いました。

②「大きな財産を残したとしても、自立できないわが子にはその財産を活用するのは困難だということです。」と言っています。しかし、これについては社会保障プラスアルファで充実した生活をつくってくれる知人や成年後見人がいたりしたら、話は別だと思いました。しかし、他人のお金を動かしていると、身に覚えのないウワサをたてられたり、負担感があったりするので、なかなかそういう人はいないのかもしれません。

「大きな財産を相続することで、逆に障害のある子がトラブルに巻き込まれるケースが考えられることです。」(中略)「障害のある子に親の愛情が偏っていたことを長年不満に思っていて、自分はその分、多く相続していいと考える人もいるようです。」とう指摘もされていました。

保護者の手をかけた量(時間)、年齢にかかわらず兄弟で乖離していく能力差、これらの差がゆがんだ形で噴出してくる可能性も、どんなに気を使ってもあるかもしれないと感じます。

【とにかくできること】
本書より、大金までは残さなくていいのか、でも不安なので少しばかりはあった方がいいかなと感じました。

後の生活で困らないように、様々な制度を調べて準備しておくこと、子どもだけでなく親自身も「親しめる人」として周囲に馴染んでおくことも大事かもしれません。何かあったときに相談に乗ってくれる人(主治医みたいな人)がいれば心強いです。

どんなでも、つながれる人

特別支援学校にいる私が子供たちに「なってほしいなー」と思っているのは「かわいがってもらえるキャラ」「そこにいないと気になる人」です。あまり言語化はしませんが、程よく目をかけてくれるような人になってねと願いながら指導しています。

https://magomago1.org/264learningtimeisntsleepingtime202010/
前回は、「264)居眠りする特別支援学校の先生が職員会議で放った一撃」でした。普段の行いと発言が一致しないと、違和感だらけだったという話です。

https://magomago1.org/266healthcheckonceayear202010/
次回は、「266)学校の教職員の健康診断について」について書いていきます。

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