学校の文化 担任の先生より

18)特別支援学校教員と保護者との間で交わされる「連絡帳」について

こんにちは、雑賀孫市です。
今回は、特別支援学校教員と保護者との間で交わされる連絡帳について書いてみたいと思います。
連絡帳とは、教員と保護者との交換日記みたいなもので、登校したときにカバンから取り出し、 下校するときにカバンに入れて持ち帰るものです。

http://magomago1.org/firstmeetingteacherandparents202007/
直接、教員と保護者がお話をする保護者会については上記リンク「183)特別支援学校における、初めの保護者会(4月)で確認すること」をご覧ください。

連絡帳

【何が書かれているか】
学校によるに大きな違いはないと思うので列挙してみます。

・日付と曜日
・下校方法:スクールバス、保護者お迎え、放課後ディサービス学校お迎え、など。
・食事量:肢体不自由特別支援学校にありがち
・体温:肢体不自由特別支援学校にありがち
・体調
・保護者より:自由記載
・担任より:自由記載、持ち物リクエストもここに書きます。

保護者の欄には、今後の予定や、家での様子、保護者が困っていること、保護者が疑問に思っていること、準備するものについての問い合わせ、愚痴などが書かれています。

教員からは、「~をしました。」「~をしたとき、こんな表情でした」「~の準備をお願いします」 などを書きます。

私が意識してやってきたのは
・エピソードは説明を加えて書く⇒仮説などをつけ、どう考えて対応しているか。
・今やっている授業について、何を重視して取り組んでいるか。
・指導の経過で伸びてきたこと、変わってきたこと。
・マンガのような絵をつけて、状況説明をする。
・学校で見られる課題を随時共有して、対応を一緒に考えたり、提案したりする。

連絡帳は短いほうがいい、という意見もあります。 連絡帳を書くタイミングを捻出する教員の負担感や、リスク管理を考えると あまり長い時間を連絡帳にかけるのは望ましいことではないと思います。

しかし、これを日々やっておくと、事故報告や保護者にとって面倒なことを依頼したりするときに 受け入れられやすいと思います。
「いつも、自分の子どものことを考えてくれているんだから…。」となるみたいです。

逆に、普段から情報交換や意見交換ができていないと
「ちゃんとやっているの?」
「事故なんか起こして、一体いつも何やっているの!?」
と不安や疑問のガスに火が付くことがあります。

また、私は誇張表現を避け、過剰に褒めたりもしませんでした。
・「できました、できました」の連呼は「ではもっとできるよね?」につながり、 段階付けとして不適切なレベルまで学習レベルが上がり、学年が上がるたびに 教員と生徒が煮詰まっていく。
・誇張表現の世界から抜け出せなくなり、現実が語れなくなる。
というのを見たことがあります。

【いつ出して、いつ書いて、いつカバンに入れるか】
学校生活の流れや、担任の価値観や書く力などによって違うと思うので、「これがベストだ!」というものはありません。

①連絡帳を取り出す:児童・生徒が部屋に入ってから、すぐに出して目を通すことが望ましいです。特に体調管理に関すること、家であったケガ、下校方法をすぐに確認します。下校方法は、あらかじめ下校カードのようなものを準備しておき、表示することで、下校時に急遽他の教員が入ったときに間違えるリスクが軽減されます。

②書くタイミング:授業の合間、給食の前後に書いてしまいます。学校で起こる事故(転倒など)が起きやすいのは、「教員が連絡帳を書いている時」がトップ3に入っていると聞いたことがあります。場が落ち着いていない時は、目を離さないようにします。 エピソードなど、翌日に回してもいいものは翌日に回しましょう。 何を書くか考える時間は「ムダ」。それをする時間があるなら、児童・生徒や同僚の動きを観察しましょう。

③カバンに入れるタイミング:一日が終わる頃に書くの、という先生もいますが、下校時は人や荷物が入り混じる時間帯です。カバンを開けることを少なくして、入れ間違い、入れ忘れなどが起こらないよう、早めにやっておきたいものです。 

【最後に】  
保護者の性格によって、これまでの学校の対応方法によって、何を書くか忖度する部分はあります。 気になるときは、「これまでの指導の流れなどを把握したいので、昨年度の連絡帳をお持ちでしたら、お借りしてもよろしいでしょうか?」と聞くといいです。  
前担任と保護者のコミュニケーションの傾向、前担任の指導観、保護者の子どもに対する考え方、持ち物や指導上の留意点、などが見えてきます。
2週間くらい借りて、ざっと目を通すだけで自分なりに、今後どう情報交換すればいいか見えてきます。

https://magomago1.org/17aretherethegradeofteacherslicense/
前回のブログ「17)元作業療法士の担任の先生より 教員免許2種は1種と比べてイケてないのか」です。

https://magomago1.org/assessment-special-education-school/
次のブログは、「19)特別支援学校で言う「実態把握」とは」です。

スポンサーリンク
まごいちブログ☆作業療法と特別支援教育をつなぐ