学校の文化 担任の先生より OT・PT・ST

96)2007年特別支援教育制度本格実施を受けて、OTはどう反応したか③ ステージ2

こんにちは、雑賀孫市です。
作業療法と特別支援教育とのかかわりのなかで、大きなターニングポイントになった 2007年について書いています。

三輪書店の作業療法ジャーナル2007年4月号には、特集「特別支援教育の今」と書かれていて、その中に土田玲子先生「子どもたちの学校生活支援~学校教育における作業療法士の役割~」というタイトルで、それまで学校教育と深くかかわって得たことについて書いています。 (以下、抜粋)

【ステージ2】
ステージ2では「協働関係の樹立とその展開(ステージ3)につなげることが目標となる。」 「その意味では、OTの力を見せようとするより、教師ができたという体験を重視する必要がある。目標は教師の自己問題解決能力の獲得であって、依存関係ではないのである。」
「苦しんでいる子どもや教師の自信を取り戻すために、提案は達成可能で見通しのもてるものにする必要がある。できること、しやすいことから始めればよいのである。」

こんなの、やってみますか?

すべてではないですが、学校コンサルテーションに来たOTやPTにもいろんな方がいて、教員を臨床実習に来た学生さんのように扱う方もいましたし、子どもと遊ぶ姿から学んでもらおうと思って遊び続けて、あの人が何をしているのだろう?と不思議がられた人もいます。
いずれにしても、教師ができることを提案するには、教員のいる環境、仕事、教育観、学級の状態が把握できないと難しいと思う。すべてのOTが学校という環境にマッチするとは思えないし、相応の力量があるとも思えません。しかし、少なくとも学校という環境、文化、価値づけが分からないとできないことなので、これについては今後も検討していく必要があると思っています。

【チームワークを円滑にするためのルール】
①民主的関係・姿勢を意識し、まずは互いに親しみと信頼関係を築くことから始める
②互いの立場や能力を理解し、相手の視点、目線に立って支援する
③職種や立場で役割を押しつけあうのではなく、互いの強みを出し合い、弱みを補いあう関係をつくる。誰にでも得意、不得意があることは認め合う。

④ゆえに相手を批判しない。良いところを認め、生かすことを心がける。
⑤目標の軸はキーパーソン支援であることを忘れないようにする。時に、チームが仲間をかばい組織防衛のために動いてしまうので注意を要する。

⑥教師も子どもも、成功体験、ポジティブフィードバックが基本である。成功体験になるよう支援する。

チームとして機能できるか

特に、③は臨床のOTが苦手としているのではと思います。私は学級の子どもを見てこう思う、これがいいと思う、こんなことが必要だ、とひとしきり持論を述べた後、「それを準備して、やるのは先生の仕事です。」と言って、助言・指導を終えられた専門家の姿を見たことがあります。
また、助言・指導して、その結果どうなったか確認される方も少なかったです。見立てと違う状態になっているにもかかわらず、「専門家から助言された方法だから」と漫然と続けられているのを見たことがあります。みました。(⇒修正しときました)

先生が、その指導の意味や価値が分からないと改善はないし、継承もされません。そこはお互いの覚悟と力量と価値観が大きく左右するところだと感じています。 (続く)

http://magomago1.org/2007specialeducationstage1202004/
前回は、「95) 2007年特別支援教育制度本格実施を受けて、OTはどう反応したか② ステージ1」でした。

http://magomago1.org/2007howotsupportspecialeducationteacher202004/
次は、「97)2007年特別支援教育制度本格実施を受けて、OTはどう反応したか④ ステージ3」です。

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