いま、教員と児童生徒の比率が1:2の体制でやっていて、多少厳しくなることがあるのですが、なんとかできている学年だと思っていました。
が、教員が1人欠けただけで、何かとバランスが崩れて、教員と児童生徒、学級の組み合わせを作ることに四苦八苦したのが今日の出来事でした。
【欠けるとマズい先生のタイプ】
欠けてもなんとかなる先生と、そうでない先生があるなぁ…。
今日、ふとそんなことを考えていました。
これまでも、教員が病休、退職、年休、出張などで欠けることは何度もありました。そんなとき、とっていた対応は休んだ先生、残った先生、残された子供たちによって違っていました。(その対応が良かったかどうかは別にして)
欠けてマズいと感じた先生のタイプは、以下のようなものです。
・ある特定の、すごく特別な対応を必要とする児童生徒の担当が欠けたとき
・その学級に在籍する児童生徒の全体(実態や行動パターン)を把握している。
・場面ごとに、学年内の学級ごとの動き方を把握している(かゆいところに手が届く、調整役)。
・連絡帳を含む、保護者対応に技が要る児童生徒がいて、それに長けている。
・とにかくハイパーに動いて、2~3人分の仕事をやっちゃう人
・学校、学年の動きややり方を把握している人
普段、教員の全員がそろっていて、役割分担をしつつ進めていますが、自分の領域だけやっていればいいという訳でなく、他の学級も含めてどう動いているか見えている教員は、必要なタイミングでさらっとフォローしています。
タイミングの良いフォローは自然に行われることが多く、色々な場面でそれを享受していると…その先生がいないことで、体制が想定以上に厳しく感じたり、とにかく身動きがとれなくなったりすることが頻発します。
【欠けたら、かえって良かったりするケース】
守備範囲が変わるので、教員が欠けることはネガティブなことが多いのですが、ひそかに「良かったかも」と思われることもありました。
それは、その学級の担任が王国を作っていて、「私以外はできないのよ」、「私のやり方が一番なの」という先生がいるときです。普段から、他の先生は「あの学級は何やっているか分からない」、「あの学級にいると、なんでもお伺いを立てなければいけないので、窮屈」と思っています。
担任の先生がいなくなることで、他のやり方で指導してみよう、これを機会にあの学級の子供のことを把握できるようにしよう、という機運があればチーム力が向上するチャンスです。(ただ、ミスると更に王国が堅固なものになる可能性もあります)
あと、変化が要求されるために、普段かかわらない児童生徒とかかわる先生もでてきて、「この子は、この環境設定でないとできない」、「これが必要なの」という思い込みを壊すきっかけになったりします。
【欠けても、なんとかなる先生のタイプ】
・特定の児童生徒を指導することを主とする先生(リードする先生は別にいる)
・随時何を、どのようにするのか指示を出さないと動きにくい先生
・スタンドプレーが多く、協力的でない先生
【まとめ】
学年内の動きを把握して、教員と児童生徒が機能する組み合わせを考えられる先生は貴重です。
与えられた責任の範囲(学級)を把握して、まわすことは大事ですが、それ以外の範囲もコントロールできる先生が多ければ多いほど、そのチームは安定するといえます。
「うちの学級は大変なの」
という言葉をよく聞きますが、その学級に属する児童生徒の実態が厳しいとき(児童生徒の能力格差が大きい、配慮すべき点が多い)だけではなく、教員のキャラクターや能力、経験値(教員そのものの経験年数、その学年を知っていたかどうか)も学年の運営に大きく影響すると思いました。