集団といっても、5人前後の小集団で行われる授業で、やっていることを一つ紹介します。
よくある普通の授業の流れは以下のようなものです。
- 大枠の予告
- 説明と実演
- 誰から順番にやるか指定
- やってみる(内容や児童生徒によって支援)
多くの場合、この流れで間違いないと思います。
説明が簡潔過ぎると、何をするのか、何をしているか理解できないまま進むので、児童生徒の動きが止まったり、混乱して別のことをしたりします。大人も想定された(計画に則った)流れにならないので過剰な情報提供や支援をして、更に場を混乱させることがあります。
中身が濃すぎたり、丁寧過ぎたりすると、結局これから何をするのか整理がつかなくなったりします。このことから、説明の濃さや展開はこれから行う授業の内容と、児童生徒が見て、聞いて分かる範囲によると考えられます。
【誰が、何について、どうする】
このへんは、大人も子供も同じかなと思います。
大きな会場で、えらい先生の話を聞いているとき、突然言われた通りにやってみろ、言われたことに対してどう思うか答えろ、どちらが合っているか選べ、なんて言われたら「ギョッ」としませんか?
「いや、話は聞いていたんだけど、あれ、何をするんですか、もう一度説明してください」ってなりませんか?
ただ聞いていればいいか、聞いたうえで順番に何かするか、私が次に何かしなければいけないか分かっているか、だと身構え方が違うと思います。なので、ここでよく考えて答えて欲しいときは、1の大枠の説明の後に、「これから説明することをやるのは、キミだ!」みたいに「次、〇〇さんがやるよ、よく聞いてね」と誰(主語)を明らかにするようにしています。
分かることも大事ですが、心構えをもって臨むことも、場合によっては必要であることを知るのも大事ですし、ここぞというときの集中力や注意力をかきたてることも必要だと思います。