次年度のことについて、雑談や会議レベルで話がでるようになってきました。
あの先生、〇学部への異動を希望しているらしい。
あの先生が、この学級に入ってきたらどうなるか
といった話をしました。
もし、知的から肢体の学部にいったらどうなるか、肢体から知的に異動したらどうなるか、といったことも話題にでました。同じ学校であっても、同じ特別支援学校であっても、これまでやってきた仕事と違う内容、流れの部署に行くのは不安みたいです。
これについて、障害種別が変わると、同じ学校でも「別世界」ということです。
知識や経験もありますが、性格も関係あるなーと思います。同じ教員だし、この学部で優秀ならこっちの学部でも優秀という訳にはいきません。環境に適応するには時間とエネルギーがかかります。センスの良い人のほうがうまく適応できますし、新しいものを受け入れて経験則のなかに練りこんでいける人は強いなーと感じます。(逆もありえる)
【スクラップ&ビルド】
良いか悪いかは別にして、春に年度が始まって、翌年3月に年度が終わるまで、この学年、学級、学習グループでやってきました。ここで積み上げてきたこと、うまく作用する組み合わせやパターン、できるようになったこと、やったけれどうまくいかなかったもの、などの蓄積があります。
年度が変わることによって、これらがリセットされる可能性がでてきます。教室は変わるかもしれませんし、教員は異動(学外、学内)、児童生徒はほとんど変わりないとしても、転入や転出、学級編成の変更によって、かかわり方がガラっと変わることがあります。
これまで、この場面では〇〇さんと〇〇さんは△先生が…などと組み合わせを決めてきたとしても、一人の転入生によって、この組み合わせがガラっと変わってしまうこともあるのです。
今年度、うまくいったと思っていたら、教員のパズルピースが欠けること、今年度並みのレベルが維持できない新規加入者を恐れます。
始まってしまえば、無理矢理でも、多少の指導の質を変えてでもやるのでしょうが、どうせならこれまでの土台の上に、積めるものなら積んでいきたいというのが人情です。
このように、誰ならいい、誰だと厳しい、などの「はないちもんめ」を妄想しながら、ある場合は覚悟をして、ある場合は何を大事に残していくか、頭の中で精選していくのです。