担任の先生より

1075)特別支援学校 いろいろな教員の顔

特別支援学校には、いろいろなタイプの教員がいます。

とはいえ、ひと昔前はもっと個性豊かで、怒鳴る人、やたら甘い人、神経質な人、動じない人など、とにかく多様な人間味や指導観がありました。

今は、理性的に、無難に物事を処理していく人が割合多くて、昔ほどの多様性さは感じられません。

とはいえ、やっぱり人っていろいろで、同じ子どもを相手にしても、同じ状況であっても、対応の仕方はいろいろです。そのなかで、自分に合っている先生や、理想的な指導をする先生のありようを真似たりするのですが…。

いくら良いと思っていても、それだけでは対応できないケースがどんどんでてきます。

「私」は一つだし、私の価値観はコレというものもあると思います。それはそれでいいのですが、自分のもっている引き出しだけでは対応は難しいでしょう。

【多様な引き出し】
状況によって、児童生徒によって、何を大事にして、どのカードをきって対応するか、自分で選ばねばなりません。

これまで出会った先生たちは、困難な状況でどう対応してきたでしょうか?それはうまくいったでしょうか?かえって問題を大きくしたことは無かったでしょうか?

自分の視点になかった引き出しをみて、、「私もそれがいいと思う」、「自分だったらこうしたかな」、「そんなことは良くないよ」、などと自分なりの意味付けや価値付けをしていきます。

叱るとき、こうしていたなぁ…。

褒めるときは、こうしていたなぁ…。

こんなときは、こんな方法をとれば、物事が円滑に働くんだ…。

周囲の先生のあるようをみて、自分ならどうするか(答えはでなかったとしても)考えていれば、いざというとき頭や身体を動かせるようになります。

【勇気を出して、やってみる】
ここは強く指導しないと、後々良くない。分かっているけれど、やりたくないなぁ…。⇒あの熱血指導をしていたA先生の対応を真似つつ、自分なりの指導をいれてみよう。

ここは意欲を高めるために、少しオーバーでも褒めてみよう⇒恥ずかしいけれど、あのB先生がやっていた感じで言葉をかけてみよう。

はじめは猿真似っぽくていいんです。その経験が自分の型を育ててくれます。だから、いろいろな先生のありようを日々観察して、引き出しを増やしましょう。