卒業式が終わりました。
卒業式の形ですが、昔と比べて随分シンプルになったと思います。在校生と卒業生のかけあいみたいなことはありませんし、そもそも、在校生が卒業式に同席しなくなりました。
在校生が同席しないことについて、何年か先にはどうなるか見通しをもつとか、学校全体でお祝いする雰囲気が…といった声もありましたが、私はプラスの面が多いと思います。
【プラスと思われる面】
「卒業する」ということについて、具体物でないので理解しにくい。
式がボリュームアップするので、全校生が入る式場の段取りや準備が必要。
学校全体で流れや動きが周知され、練習やリハーサルやイベント的な授業が増える。
練習や事前学習により、普段の時間割の流れが大きく変わる。
様々な感染症について、感染リスクが増大する。
式自体に要する時間が長くなり、集中力やじっとしていることが辛い児童生徒は最後までもたない。
厳粛な雰囲気のなか…といった儀式的行事として、管理(チェック)する範囲が増える。
大勢入ると、保護者や来賓席に制限をかけざるを得ない場合がある。
これだけではないと思いますが、ちょっと考えただけでも、これだけでました。
【在校生は廊下で拍手】
式会場を退場して、教室に戻ってくるのを待ち構えて、拍手をしました。拍手する時間は5分くらいですが、それまでの待ち時間の長いこと、長いこと。20分くらい待ったでしょうか。
というのも、式自体は、分単位で予定通り行われるのですが、その後、退場した卒業生はどこかで一時待機して、写真撮影を待つことになるのです。
【写真撮影】
撮影の準備ができたら再入場、卒業生、保護者、教職員が立ち位置をみながら並ぶのですが、これが意外と時間がかかります。
ちょっとつめてください、そこ入れ換えましょうか、胸に飾ったお花が曲がっていますよ、〇〇君前を向いて、など、整うのに四苦八苦します。
【拍手】
拍手の花道用に、振って盛り上げるグッズをもってきた学年もありますが、「おめでとう~」と言いながら拍手します。児童生徒や保護者の顔を見ながら、(卒業生について)自分が担任していたことを思い出したり、体育や全校の行事などで一緒になったときのことを思い出したりしました。
卒業生について、来年度からも同じ学校に通いますが、建物やフロアが違ったりしますし、教育課程(授業)も変わってくるので、接点はぐっと少なくなりますが、そのほうがいいと思います。今をしっかり見て、目の前にいる先生と対話することのほうが大事だと思いますから。