担任の先生より

1095)特別支援学校 さっさと帰りな

午後8時、職員室には、まだ20名前後の先生がいます。

何をしているのかは分かりませんが、その中に一人、端末に向いて考え込んでいる人がいました。

その先生は2年目の先生で、校外に出る行事の計画書などを作る担当になり、いろいろな書類を作らなきゃと思っているのだけれど、それをどんな手順でやっていったらいいか分からない、とのこと。

【文書作成の難しさ】
民間企業にいたときと、学校にいるときに作成する文書作成について、かなり作り方が違うなと感じています。これが大企業などになると、似た部分が増えるのかもしれません。

民間企業のときは、材料をあつめて文書をつくり、それを上司にみてもらってオッケーしてもらう、という比較的シンプルな流れだったと思います。ところが、学校はどの段階で内諾を得て、経過ごとにどこに確認をとるか、といった根回しが複雑に絡みあうので、どこから手をつけていいか分からなくなることがよくあります。

例えば、外に出てお弁当を食べるので、給食をその日止めたいとします。それだけならいいのですが、行事のために応援に来てくれる先生の分も止めることになるので、応援の先生を決めないと、給食ストップの手続きが進まない、みたいなものが、いろいろなところにちりばめられているのです。

これが、私が時々書き込んでいる「HOW」がないので進みにくい状況だといえます。

また、上司にオッケーをもらう前に、一緒に行く先生の意見交換や合意がなければ提出できません。なので、チームとして納得し、理解し、把握しないと、どこかの地点で前に進まなくなることがあります。(行事の日が少しずつ迫っていても、です)

【どうすればいいか】
この先生は、同じ学年で、同じ行事に参加して、実際の流れは体感しています。それでも苦労するのですから、行ったことないけれど、担当になったからやらなきゃいけない先生になると、もっと大変です。

経験年数にかかわらず、停滞したら「ここまで確認したけれど、どんな順番ですすめるんだっけ?」と言えるかどうかが重要です。言わなければ、担当責任者である先生が進めていると思っていたのに、何なの?と個人に責任が降りかかりますが、相談しているのにスルーして停滞したらチームの責任です。

なので、現状を越えに出すことが大事です。一人で抱え込んで考えても、あるところまではできても、どこかで動けなくなります。悩んでも、調べても答えはでません。早々に声に出して、前に進めるようにしましょう。