担任の先生より

1096)特別支援学校 授業に向けての会議

児童生徒を指導することについて、自分がいる教室のなかで自己完結できることは、自分で考えて、自分で積み上げていけばいいとされています。

逐一、他の先生がどうしているか共有し合うことを要するならば、時間がいくつあっても足りません。もし、指導を共有して「この先生にも把握してもらって、機会があれば一緒に取り組んで欲しい」「こんな指導をしていると伝えることで、指導観や指導技術を共有したい」と思ったら、雑談レベルで共有します。

これが、学年全体や、学習グループで行う授業(例えば、遠足みたいなものや、音楽や体育の授業)で行うものならば、ややフォーマルな学年やグループの会議のなかで情報共有し、指導に携わる先生に留意して欲しいと告知することになります。

集団の授業のなかで、スタンドプレーや、独りよがりな指導や行動をしないことで、授業の場が壊れたり、崩れたりしないように、ということです。

よく、「これはこの子ために必要なことだから」、「これは私が保護者と約束したことなのよ(勝手に約束を取り付けてしまうのも困る)」と、集団の指導のなかで勝手されると、全体や、他の児童生徒への指導のタスクが、他の先生にのしかかってしまうことがあるので、それらを抑制しています。

もし、どうしても保護者の圧が強いので、やらないと立場がない、なんていう場合も、会議の場で共有し、それに伴う集団の指導のゆがみをフォローして欲しいと依頼するのです。(過剰な負担やリスクが想定される場合は、却下されます)

リハビリテーション技士などからの個別指導の案件が、却下されるのも、これらが原因になっていることが多いです。(優先順位、教員集団の指導観やリスク許容、力量、パワーバランスが影響します)

【会議や打ち合わせの場】
会議でもって、「この授業ではこれをします」「授業のこの場面ではこうしてください」と授業計画を共有し、その授業になったら、内容だけでなく、役割分担も意識してね、という確認が行われます。

提案するのは、該当する授業や活動の担当責任者(音楽の授業担当になった先生、行事の担当になった先生)で、会議の場で不明な点の洗い出しや、補足説明などが行われます。その会議で確認されたことは全員が守ることになり、勝手にひっくりかえしたりすることは、担当の先生や集団の約束事を尊重しない行為として嫌われます。(担当の顔を潰すことにもなるので、そこは覚悟しなければなりません)

もし、会議の後で気づいたことがあったら、担当の先生に相談や確認をして、必要に応じて確認や調整、全体への告知をしてもらうことになり、変更点や検討事項が大きすぎるときは、再度会議の中で検討されます。

これが、「〇〇ちゃんのために必要なことなのに、担任の先生はやってくれない」という正体だったりします。