学校には、個別の指導計画や個別の支援計画など、似て異なるものがいくつもあります。似たもので、介護福祉施設などの施設にいろいろなものがあって、どれがどれだか分からなくなることがあるのと、似ていると思います。
【支援計画に書かれているもの】
基本的な情報(氏名、生年月日、障害名、など)
支援機関
かかっている病院等、医療機関
放課後等デイサービス
本人の願い
保護者の願い
家庭での様子
学校の支援内容(本人や保護者のニーズを受けて、学校でできること)※
保護者の支援内容(家庭で取り組むこと)
などです。
【学校で行う支援について】
初任の先生に、学校で行う支援内容について、記入欄に書き込んでもらうことにしました。
何を書くかというと、ニーズに対して何(What)を、どのように(How)するか、箇条書きにするだけです。ただ、「希望があるから、それをやる」というのは短絡的すぎます。
誰のニード(本人、保護者)を拾い上げるか
課題になっていることを分析したうえで、何をターゲットにするか
質をあげるか、量を増やすか
この文書に表記する項目はいくつか
学校でできるものか、児童生徒の実態をみて妥当か、保護者が見て納得(分かる)できるものか
などが、記入するときに留意することを伝えました。当然、自分の価値観だけでささっと書けるものでなく、様々な条件を加味して、精選されたものを出すことが必要です。
支援計画の後半には、やってみてどうだったか書く欄があります。的はずれ、高望みしすぎなものを掲げていると、年度末になって、何を書いたらいいのか分からなくなり、行き詰まってしまうでしょう。
【悩み、考えて、書いた】
30分ほど悩んでもらい、また明日ということにしました。
別に、完成形を作って欲しいとは思っていません。こういった文書を書く時の難しさ、様々な観点を加味しなければ書きにくいものだと知ってもらえるだけでOKです。
このあと、学校で行う支援について、ささっと書いてしまいました。この後の処理の方法について、明日以降、一緒にやっていくつもりです。