担任の先生より

1107)特別支援学校 並ぶ順番、どうする?

教室から保健室へ、教室から体育館へなど、小集団をつくって移動することが何度もあります。

学校の廊下は、Gメン75のオープニング(古)みたいに、横並びに歩いていくことはできません。そのため右側通行を原則とする、みたいに車の対向車線を模した形をつくらないと、接触事故や渋滞が頻繁に起こることになります。

また、2列で移動もよくありません。前や横を見ないで歩く子がいますし、隣の友達のスペースを開けながらいかないと…なんて配慮ができる子はそれほど多くありません。

そのため、基本的には1列で移動することが多いです。そうそう、1列になるのは、卒業式などの入場のとき、公道にある歩道を歩くときに必要だから、というのもあります。

【列をつくるときに留意すること】
列をつくっている児童生徒と周囲を歩く児童生徒の安全確保、遊出を抑制することが最優先に考えることで、続いて、列をキープする、間隔が詰まりすぎない・空き過ぎない…が続きます。

児童生徒には個々の実態がありますので、リスクを抑えつつ、指導上効果的な並び方をパターンとしてもっておくことが望ましいと思います。上記のことを考えると、例えば4人の児童生徒がいるとします。

A:歩行でき、話もできるが、衝動性と他害あり。

B:列から離れて好きなところに行きたがる傾向がある。

C:余所見が多いものの、前に人がいればついていくことができる。

D:前に人がいればついていくことができ、知った場所なら自分で移動することができる。

さて、あなたなら、どの順番で歩くように指導するでしょうか?

Dさんが知った場所であれば、Dさんを先頭にして、後方から全体をみるのもアリでしょう。しかし、多くの場合は、教員が誰かと手をつないだり、周囲への接触をブロックしながら先導できるポジションをとると思います。

今日みた学級は「教員with A  ⇒C ⇒D ⇒ B 」でした。

この並びを見て、やや不安定さと、1つ崩れたらバラバラになるような危うさを感じたので、自分の学級集団を前に置き、先導することにしました。これに対してどうするかと思ってみていましたが、A~Dの学級の列は変わることなく、教員がしょっちゅう言葉をかけて指示していました。

列をつくるとき、頭と尾がしっかりしていれば抑えがききますし、目が行き届きやすいです。どこから崩れてもすぐにフォローすることもできます。これをふまえたら、どうすることが理想的でしょうか?

私だったら、Dを前を行く学級のすぐ後ろにして、次いでC、B、Awith教員の順番にすると思います。