「お、おまわりさんに、コラーって言われちゃうよ」
バスに乗っていたときのことです。通路向かいの席に座っていた、30歳台かと思われる男性が繰り返し言っていました。
独り言を言う人は、彼の他にも何人かいて、どこかの作業所等に行く人なのかなと思っていました。あるバス停にきて、彼は立ち上がり、精算機のところまで行きました。
「あ、足りないよ」運転手さんがそう言うと、途端に独り言を言っていた男性は不穏になり、財布をあけて小銭をかき回し、「おまわりさんに、コラーって言われちゃうよ」、「いらっしゃいませーっ」などと言っています。
そうして、いくらかの小銭を入れたのかもしれないですが、運転手さんが言っています、「足りないよ」と。
このやりとりは…バスはそれなりの時間で発車できるんだろうか?耳を精算機のほうに向けていましたが、唐突に、「サヨナラー!」男性はバスから離れていきました。
あ、そういえばですが、このパターン、何か月か前にもありました。そうして、彼は以前の無賃乗車していった彼ではないかと思いました。
「オイ!まてコラ、ちゃんと払え!」怒号とともに、誰かにつかまったみたいです。あ、今回は逃げおおせるパターンにはならなかったか…。どうやら、清算できたようでした。
【自主通学】
学校では、保護者の送迎や通学バスの利用、放課後デイサービスやショートステイの利用などで通学を行っています。
そうして、高等部になると「自主通学できますか?」のチェックが入るようになります。
手始めは、自宅からスクールバスのバス停まで、1人で行って、待てるかな?などです。これは保護者から少しずつ距離を離して…で、そのうち隠れて見るようになります。教員も勤務時間前から生徒の自宅やバス停付近に待機して、何度か確認します。
【公共交通機関】
公共交通機関になると、条件は一気に厳しくなります。
忖度ない一般の人がまじっている
空席の有無
天気による雨具の処理
お金の管理
運賃の支払い
下車するところを意識
などです。
お金の管理について、ICカードになったから、随分シンプルになったと思いますが、残高がお札やコインで見えないので管理は難しいです。落としたり、無くしたり、余計なところで買い物するかもしれない、乗り換えを繰り返して遠隔地まで行ってしまうかもしれない、それらを考えて多額のチャージができないのかもしれませんが、それはそれ、管理する人がしっかりしていないと、今回のようなトラブルが起こります。