教員採用試験の倍率がちょこちょこ発表されています。
特別支援学校の枠は…2倍~4倍。単純に数字だけみると、選考する余地があるので、ある程度、人材の確保はできるのかなと感じます。しかし、それはあくまで採用試験の書類を出した人の数で、試験当日来ない人、名簿登載者(合格)になったものの、辞退する人などをふまえると、人材確保できるかどうか微妙なところ。
辞退者は予測できないが、現場に必要な教員定数を満たしたい、かといって過剰に合格を出す訳にはいかない(予算オーバー)、少しの不足は再任用や常勤講師、非常勤講師などで埋めたいが、登録する人は昔ほど多くない。
結果的に学校現場の必要な人数(定数)が100人だとして、教員採用試験後に残った人数が90人だったとしたら、どうなるか。まず、合格者はあちこちの学校に人材カードみたいなものを分配されて、「面接して、そこで採用するか決めてね」のフェーズに移ります。
昔は、わんさと合格者(名簿登載者)がいて、各学校は何人も集めて面接して、そのなかから採用する人を選ぶ、なんてこともありました。そこで採用決定しなかったら、「今年は採用の枠に入れなかったな。それでも学校で働きたいなら講師登録して、欠員が出るのを待ちたまえ」と言われたものです。講師に登録して、学校で働ける枠をめぐって、有力者にお願いに行くなんてことはザラでした。
そんな昔のことはさておき、採用試験に合格して、残った人は金の卵です。採用試験で合格した(ふるいにかけられた)人に異を唱えることは失礼です。「来年度からきてね」が正解です。
【最近の若いものは…】
「最近の若いものは…」と、一定の経験を積んだ人が、経験の浅い若者をマウントするセリフはピラミッドを建築しているような時代から言われていたようですが、最近の若い人は優秀だと思うことが多いです。
変な感情論は少ないし、合理的で、ネットの活用含めたICT機器の取り扱いに詳しい人が多いです。現代社会と未来を生きる日本人の育成のために、世代ごとの強みを活かしていけばよいと思っていました。が…、いやいやいやいや、なんだこりゃ!?という人が増えてきた気がしてきました。
勿論、ベテラン勢のなかにも特殊な人はいるし、若者の多くは優秀なので、その至らなさが目につくだけだろという考え方もできるのですが、それでも、おかしいぞと思う人が増えてきたと思うのです。
(窓際ベテランの愚痴、次回に続く)