担任の先生より

1138)特別支援学校 作業療法士の研修会に潜入して、ショックを受けました

特別支援学校や、特別支援学級に行って、お仕事していますという作業療法士(OT)の方が何人か横並びになって、「〇〇について話してください」みたいな感じでお話をしているのを聞きました。

話す人の立場や職種は同じで、話すテーマも同じなのですが、行っている学校は別ですし、人ごとの考え方や経験年数などが違うので、一定の視野の広さがあって興味深く聞かせてもらいました。

例えばですが、「バナナを勝った時の面白エピソードを教えてください」みたいなネタフリがあったとして、1人はスーパーで何種類かのバナナがあって、価格設定の高い「いいバナナ」を買いました的な、商品を選択するときの心の動きを語ったかと思えば、次の人はバナナのたたき売りの思い出を語ったり、3人目はネットでバナナを買って、それが家に届くまでの話だったとしたら、それぞれ味があって面白いと思える、みたいな感じです。

【どんな相談がありますか?】
そこで、「学校の先生から、どんな相談がありますか?」という問いがありました。

朝の体操の方法
年間指導計画に基づく、授業の作り方
学ばせたいことを、どう伝えていくか

みたいなものが挙げられていました。研修の導入としては、入りやすい問いだと思いますが、そこに大きなショックを受けました。これは、私が学校の中にいる教員だから、だと思います。

まず、朝の体操ですが、個別の取り組みとは違って、小集団か学年全員単位で取り組むものなので、多くの子どもの教育的課題にマッチしていて、参加者全員が取り組むことで何らかの恩恵が見込め、大多数の子どもが支援なくできるもの、といった観点が必要です。特にOTに求めることは、「効果的」「まんべんなく」を体操に反映できることなんじゃないかなと思います。

次の、年間指導計画に関するもの、目標を形にすることですが、ここがショックでした。これを外部の人材に求めるってことは、学校の教員がやる仕事の流れが咀嚼できていないということか、教え合う教員文化がここまで脆弱になったのか、授業力を伸ばすことは難しいことなのか…。

やるだけやって、これをレベルアップさせるには?特化してやるにはどうすれば?なら話は分かります。そこまでに至らない人がいることは分かっていましたが、学校の中でフォローしたり、教えたりすることが不十分だという事実を突きつけられて、研修会の冒頭からショックを受けたんです。