学校の文化 担任の先生より OT・PT・ST

224)日本教育新聞で、「パワハラを受けた」と感じた先生について書いていました。

令和2年9月7日の日本教育新聞で、「全日本教職員組合が20~30代の教員を中心に実施した調査で、3割の人がパワハラと感じる行為を受けたと答えたことが分かった」と書いてありました。具体的な内容は、以下の通りです。

【どんなことがパワハラだと感じるの?】
・自分が正しいと思うことを一方的に押しつけられた(53.4%)
・怒鳴られた、過剰な叱責を受けた(35.6%)
・適切でないタイミングで指導を受けた
・陰で悪口を言われた
・適切ではない表現で指示・指導を受けた
・職務上必要ない仕事を指示された
・残業を強制された
・仕事内容を細かくチェックされた

とのこと。私も経験上、結構な割合が該当するなぁと感じていますが、
あくまでパワハラは、受ける側がそうだと感じたら「パワハラ」です。

どうしよう…

自己防衛機能や自己愛がやたら強い人にかかると、大抵のことはパワハラと思います。
改善すべき点を拒否して、自分勝手さが増長していく可能性もはらんでいます。
反対に、立場や経験年数などを前面に出し過ぎて、パワハラだと誤解されることもあるでしょう。

難しい時代になったなぁと記事を読みながらも、「原理原則」と「ものの言い方」を意識しなきゃと感じたりしました。

また、聞いたことに不快感をおぼえたとき、その言葉に含まれる意味は何か、少し時間をとって考えてみる必要があると思います。不当ならば上司に報告、もっともなところがあれば反省ということで、子どもじみた意地悪合戦にならないようにしたいものです。

【誰がしてくるの?】
「パワハラは、小学校では管理職で、校種が上がるほど「同僚」の割合が高くなる傾向にあった。」と書いていました。
組織の運用上、小学校は全科(国語など全部やる)なので、教員ひとまとまりで動くことが多いと思います。
そこで逸脱していると、少し目立ってしまうのかもしれません。

一方、中学や高校では、専科があり、担任があり、部活があり、個々に多様な動き方をするので、自分の考えをストレートに「こうだ」と主張しにくいところがあるのでしょう。なので、パワハラに走る人は管理職より、より距離が近くて役割が重複している人に偏ってくると思われます。

共感できる関係が続けばなぁ

【より難しい専門職ごとにある基準】
リハでは科学を根拠に治療の良し悪しを判断したり、タイムスケジュールは技士ごとに区切ったりしています。

しかし、学校は医療的な科学だけでなく経験重視や感情重視など、多様な捉え方があります。そのため、あえて基準を決めるために「おしつけがましく」なったり、「遠回しに指導する言い方」になったりすると思われ、それがパワハラと思わせる一因になっているのではと思うのです。

https://magomago1.org/223noteasychangingandtellingthat202009/
先回は、「223)特別支援学校での、指導方法を伝えることの難しさ」について書きました。

https://magomago1.org/225itisdifficulttofindagoodkeyword202009/
次回は、「225)物の大きさの概念と、日常みているものがつながった時のこと(個別課題)」について書いてみます。