【今日の給食の風景から感じたこと】
ある日の給食の場を見ていて、正式な形で学校がまわるようになって3か月位ですが、随分集団として、個人として食べるときの「型」が決まってきたなぁと、ぼんやり考えていました。
子どもにもよりますが、今の段階は「やっていることの積み重ねで成果がでるか、続けながら様子をみる時期」だと感じました。
そのため、今は試行錯誤するのではなく、指導する側はあまり変わらず、どのように子どもが変わっていくか観察することが大事だと思いました。
【年度が始まった頃】
年度はじめは、「適切な指導目標や指導方法」を詰めていく時期ではありません。
給食は年度が始まって2週間もたたないうちにスタートするのです。
書面で引継ぎが存在する場合はありますが、ほとんど「評価をしっかりしてから、始めましょう。」と言うこともなく、ぶっつけ本番で給食は始まります。
なので、子どもと大人は何人か、誰と誰を組み合わせるか、教室の中でどこに位置するか、食形態はどんなか、アレルギー対応など事前に確認することはあるかがすごく重要です。
この時期はどうすればスムーズに食べられるか、気になって仕方ないところです。
【少したって、分かること】
不慣れでも一緒に給食を食べるうちに、うまくいくところ、うまくいかないところ、知っている手は打つには打ったけれど通用しない、などの情報の整理ができてきます。
このへんまでくると、子どもの摂食の傾向を医学的根拠をもとに説明する、この段階で試せる方法をいくつか列挙して提案してみる、といった助言・指導が欲しいと考えます。
これは時期的なものだけでなく、それまでその子と食べたことがない先生をサポートする時にも必要になるかもしれない連携のありかたかと思います。
【慣れてきた時期】
うまく現場がまわってきたら、「もし、こうなってきたら、次はこれですね」、「うまくいってますね」という話になります。
しかし、全体を見まわして問題が見受けられたり、想定されたりする場合は、助言・指導というより「こんなことが気になる(想定される)んだけど、どうしましょうか?」と先生の価値基準や課題解決として意識するか聞いてみる必要があると思います。
なぜなら、困り感のない先生に対して改善を求めるということは、気づくまでの能力がなかったと指摘する、やるべきことをやっていなかった、諸事情は知らないけれど言う通りにするべきだ、などの高圧的な要求によって対等な関係を壊してしまうことが懸念されるからです。
https://magomago1.org/248thereisnorudeantsworkantspaformancegrowup202010/
前回は、「248)学校で見られる「2:6:2」の法則、だんだん「真ん中(6)」が重くなっている気がします。」
https://magomago1.org/250whenheusekneelinginsummer202010/
次回は、特別支援学校で見られる「250)特別支援学校(肢体不自由)であるあるな、夏でもひざ掛け」のお話です。個に応じた配慮は日常のグッズの中からも見ることができます。