特別支援学校では、スクールバスを利用しているところがあります。
保護者の負担軽減、教育を受ける権利を守る、公共交通機関を利用する前段階として練習する、などの目的で運行されています。
【スクールバスの運行】
ある学校のスクールバスは学区(または学校に通っている児童生徒がいる地域)にいる子どもの数から必要なスクールバスの台数を割り出し、都道府県の教育委員会に申請しています。
そこで決定されたバス(Aコース、Bコース、Cコース、Dコース、Eコース、Fコース、Gコースなど)がそれぞれの地域の児童生徒を乗せながら学校に集まります。
【スクールバスがとまるところ】
各家庭の前に止まってくれたらと希望される保護者もいらっしゃいますが、乗降する児童生徒が多い、利用する幹線道路が混んでいる、といった場合、などがあるので通常認められることはありません。
始発から学校まで1時間以内(走る時間と停車時間を足す)を目安に、コース上にバス停が設定されます。
【バス停留所】
バスを一時的にとめても、その道路を利用する車の流れを著しく妨げたりしないこと、店舗の前では、その店舗(お客さんや搬入車両等)を妨げる可能性があるので許諾を得るなどして、停留所が設定されます。
【乗り遅れた!】
家の前ではない、そのために「乗り遅れ」がたまに発生します。
スクールバスは決められた発車時刻になったら発車します。
そのとき、添乗員さんは学校に電話し、「〇〇コース、〇〇バス停に乗る予定だった〇〇さんが来ていません。発車時間なので、発車します。」
これを受け、教員は〇〇さんの家に電話します。
その後の通学方向の変更、登下校の有無に関係するためです。
乗り遅れた場合、保護者は学校に連絡します(遅れることが確定したらすぐ連絡!)。
その後の登校の有無、登校方法などについて連絡します。
【アウトだけれど、バスに乗せたいと頑張ったケース】
①保護者が発射時刻ギリギリに自転車で走ってきて、「もうすぐそこまで来ている!もう着くから待ってくれ!」というパターン。
蕎麦屋の出前のように、すぐではなかったですが到着して一言。
「はぁ、間に合った」
運転手だけでなく、発車を見送るために待機していた他の保護者も「口をあんぐり」させたそうです。
②スクールバスを自家用車で追跡、乗る予定より先にあるバス停に乗せたいとしたケース
あくまで、〇〇コースの〇〇バス停から学校間を乗るという契約をしているので、乗降の内容を変更することはできません。
これが横行すると乗降確認がメチャクチャになってしまいます。
運転手が仕方なく乗せたそうですが、ルール上ではアウトで、保護者が学校に連絡し、学校まで子どもを送ってくることが正式な手続きになります。
https://magomago1.org/260whatdoyouthinkatfirstwhenhappenedaaccident202010/
前回は、「260)「まんがで知る教師の学び3」より 教員の仕事のリスクと保身について考える」について書きました。
https://magomago1.org/262checkinglunchisgoodornot202010/
次回は、「262 学校給食のお毒見」について書きました。摂食指導をする際、どんなものか分からないものを提供することにためらいはないですか?