こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、学校給食の検食(けんしょく)について書いていきます。
お毒見とタイトルをつけましたが、そこまで仰々しいものではありません。
学校給食の検食は管理職が行うもので、変なにおいがする、魚の骨がとりきれていない、具材のじゃがいもがかたい、などの確認をします。そうして、違和感があったときは栄養教諭に連絡をして確認することになります。
【現場レベルの検食】
ご飯を食べるのに介助を要する児童生徒、特に口の動きや飲み込み方に注意が必要な場合は、それぞれの味、固さ、舌触りなどを少しずつ食べて、介助するとき「これは〇〇だよ、ねっとり濃厚だよー」などと具体的な声かけができました。
また、ミキサー食やペースト食になって原型が分からなくなったものと、普通食を比較して、それぞれ何の材料を加工したものか判別したりしました。
【検食のしかた】
形態の固さや水分の含み具合によって変わりますが、スプーンの背に少しのせ、下方からかざした介助者の手の甲の上に重力の力を借りて落とします。手の甲から食べ、食材の様子を確かめます。こうすれば、児童生徒が使う食器や食材を汚すことなく口に含むことができます。
【時代の変化】
より児童生徒の目線に近い指導になるために行われてきた検食ですが、最近はあまり行われなくなってきています。その理由は、配膳された給食は児童生徒のものであるということ、児童生徒の給食は補助と保護者負担によるものなので、教員がわずかずつでも食べるのはどうか、ということだそうです。
現場の検食の有無、内容などは都道府県によって、学校によって違うところだと思います。
校種や学部は同じでも学校の文化は大きく違う、ということは珍しくありません。
なので、学校とかかわりをもつときは、過去の経験則に頼りすぎず、「この場所は何を価値基準ににして動いているか」確認することが大切です。
https://magomago1.org/261whenyoumisstheschoolbuswhatdoyoudo202010/
前回は、「261)特別支援学校のスクールバスに乗り遅れたらどうする?」でした。
https://magomago1.org/263howdoyouwanttospendatimeelderage202010/
次回は、「263)介護の英語に参加して考えたこと(日本の超高齢社会に向けて)」です。外国人の介護士を迎えるであろう将来を見据えて、私が前向きに取り組んでいることについて書きました。