医師・介護・看護 学校の文化 担任の先生より

266)学校の教職員の健康診断について

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、特別支援学校の教職員が受けている健康診断について書いてみます。

次の方、どうぞー

【職員の健康診断について】
学校保健安全法15条(職員の健康診断)について
1 学校の設置者は、毎学年定期に、学校の職員の健康診断を行わなければならない。
2 学校の設置者は、必要があるときは、臨時に、学校の職員の健康診断を行うものとする。

とあります。
なので、きちんと実施していれば、いつ行ってもよいということになります。

【学校の年度始めの流れ】
①3月に校内の教職員の配置が内々で発表される。
②決定された面々で、できることを準備する。
③4月1日に新聞等で教職員異動が発表され、異動者、初任者等が初出勤。
④学部、学級、グループ(肢体の場合)、校務分掌、各種委員会や担当の顔合わせと会議
⑤新年度の教室などの環境整備、各種研修、説明会
⑥始業式

新年度に集まる教職員がすべて揃うのと、児童生徒が登校するまでのタイムラグがほとんどないことが、教職員の健康診断が年度開始前に実施できない理由の一つだと思います。

なので、たいていは夏季休業(夏休み)中に実施されます。
ただし、2020年はコロナウィルスの関係で、夏季休業中は行われず、10月~11月頃に実施するようです。

私は本来なら、きちんと年度はじめに健康な教職員がそろっている、という状態が確認できていることが望ましいと考えています。

【健康診断の項目】
学校保健安全法第15条第1項の健康診断における検査の項目

1、身長・体重・腹囲
2、視力・聴力
3、結核の有無
4、血圧
5、尿
6、胃の疾病及び以上の有無
7、貧血検査
8、肝機能検査
9、血中脂質検査
10、血糖検査
11、心電図検査
12、その他の疾病及び異状の有無

あれ?ちょっと太ったかなぁ

【最近の職員検査について】
まず、気が付いたのは胃の検査の進化です。横に寝て、ぐるぐるまわされるのは変わりませんが、バリウムと気泡がでる粒粒が、各段に飲みやすくなっています。昔はすごく炭酸っぽく気体がでるし、バリウムはネロネロとはりつくようで飲みにくいものでした。

【人間ドックという選択肢もあります】
学校で行われる職員検診はせず、人間ドックを受けて、職員検診に代える人がいます(要実費)。
大勢で待たされなくていいし、流れ作業でないので対応がさらに丁寧になるので気分がいいです。
また、胃の検査を「胃カメラ」にかえることができます(医療機関よる)。

検査の精度を考えると、断然胃カメラで、現像する間待つことなく、「評価しながら検査する」が実現します。
バリウムを飲まなくてもいいのですが、麻酔と、喉の奥をゴワゴワカメラが動くのが分かるのがなんとなく分かるのが気持ち悪いです。

人間ドックに行った場合、その結果を学校の健康診断を扱う窓口に提出すれば完了です。
(気になる方は検査結果のコピーをきちんととっておきましょう。)


https://magomago1.org/265howmanymoneydoerheneed202010/
先回は、「265)子供に障害があるとき、後で困らないように、いくらくらい残せばいいのか」というタイトルで書きました。

https://magomago1.org/267trainingchangingthesectiononeday202010/
次回は、「267)特別支援学校のあたらしい(新規採用)先生の研修」ということで、研修の一環で1日だけ知的と肢体の先生が入れかわる取組について紹介します。