担任の先生より OT・PT・ST

274)なんで、特別支援学校で作業療法士の臨床実習やるの?

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション技士になるには、臨床実習を受けることが必要です。
(2か月とか、結構長いです)

今、私も特別支援学校で臨床実習をやってみようと、臨床実習指導者講習会を受けています
そこで、「なんでまた、特別支援学校で実習なのか」という問いがでてきました。

【実習するのにふさわしくない条件】
・カルテがない(情報収集ができない)、集まった情報の根拠がうすい(寄せ集めの情報であるため)。
・検査機器がない。
・個別の評価がなかなかできない。
・他の教員と一緒に過ごすため、作業療法士として、という型が見せられない。
・医学用語など、同じ価値観や言語を持ち合わせた人のほうが明らかに多い。
・目標が立てづらい(ADL?学習?どこをターゲットにする?)。
・パソコン、個人情報の持ち込み・持ち出し禁止

なんだか、思えば思うほど、実習生の居所がはっきりしなくて可哀そうに思えてきます。

【それでも、なぜ?】
昔、自分は医療人なのか、教育者なのか、とにかくただの支援者1人にすぎないのか?
迷いに迷って、3年くらいはもがくように苦しみました。
それでけ、医療人としての自分がどう生きたらいいか考えたのです。

リハビリテーション技士のときより給料は上がったし。
退院時期になったら転院してしまう患者さんとは違い、時間をかけてかかわれる。
40分で勝負しなくても、1日1日かかわるなかで、お土産をちょっとずつ持ち帰ってもらえばいい。

自分を納得させましたが、それは、私自身の価値観や満足感であって、実習生と共有できるものではなかったのです。

作業療法協会も職域の拡大を図っていて、それにも寄与する…これも学生さんには直接関係ない。

【では、何を求めるの?】
特別支援学校で臨床実習をするのはなぜ?

①対象者は医療の場だけでなく、生活の場でも生活していることを知る。
②多様な支援者がみんなでかかわれるよう、「何をしたらいいか」、「何をしてはいけないか」、科学を使って検証して、率先して生活の場でかかわって見せる。
③学校という医学的根拠が薄い場で、どうすればいいか方向性を示す。
④学校という医学的根拠が薄い場で、ちょっとふりかけたらいいよ、というものを作って付け足す。

ジレンマが多く、多様で何をしているのか分かりにくい、でもリハビリテーションの知識が生きる場面は随所にある
そんな場所ですが、特別支援学校で見学や実習をしてみませんか?

https://magomago1.org/273schoolspowerhaslost202011/
前回は、「273)権威ある通過儀礼だった学校、なんでこんなに…。」過去と現在の学校の姿について書いてみました。

https://magomago1.org/275episodeofrihastudentpractice202011/
次回は、「275)昔の理学療法・作業療法の臨床実習エピソード」です。ややブラックですが、これが現在にはなく、過去の遺物になっていればと思います。

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