2020年ももうすぐ終わります。
ただ、地球の裏側だと、もう少し時間があるんですよね。
今年はブログを始めたり、ほとんど強制でしたがZOOMをやったり、海外の介護人材の価値に気づいたりと、ネガティブなこともありましたが、長い目でみると有意義な1年だったと思っています。
さて、長期休暇を迎えるにあたり、知的障害を主とする特別支援学校ではどう対応しているか一例を挙げてみます。
長期休暇を迎えるということは、平日の通学、時間割、下校のリズムが途切れるということになります。
自閉傾向があり、スケジュールにこだわる生徒がいるときは、「変化があることを知り」、「その変化はいつからいつまでか」、「学校に来ない間はどう過ごすか」、学校で情報を提示し、家庭でもどう過ごすか計画を立てる必要があります。
【教員から伝えられること】
長期休暇は、主に教務部が出している年間または月予定表から分かります。
生徒にニードがあるときは、普段からカレンダーを掲示して見せ、予定を確認したりしています。
事前学習は修了式の前日、またはその1週間以内に行われました。
そこでとりあげることは、以下のような感じです。
①夏休み、冬休み、などの休みがあり、学校はお休みになること
②いつからいつまでか
③季節に合った過ごし方(日本の伝統的なものから、近年行われていることなど)
④健康・安全に過ごす方法
⑤子どもや授業時数によっては、休み中に「何をするか」、「何を頑張るか」考えて発表したりしました。
【学校から情報提供があることも】
・「保健だより」など、保健室から健康に関する情報提供があったりします。
・学部単位で「〇〇休みのきろく」など日記帳的なものが配布され、明けに提出するものがでることも。
・成績が配布されます。
・「学校だより」など。管理職からの「本校の教育に御協力頂き…」の謝礼から始まるものです。
【事後学習】
事後学習では、休み前の事前学習で伝えたことの振り返り、個々が提出した〇〇休みのきろくの発表、休み明けから学校生活に戻ること、今後の予定、などが取り上げられます。
【〇〇休みのきろく】
「〇〇休みのきろく」は、見方と変えると個人情報になります。
なので、振り返りの役目を終えるとどうなるかですが、あくまで学校での教育活動で用いる教材という位置づけならばシュレッダーにかけられます。
思い出の品と解釈するようならば、家庭に戻されます。
この返却も、すぐに返却すればいいのですが、1度年度末にまとめて返そうというおバカな先生がいて、それまで保存するというリスキーな選択をしているのを見ました。
御家庭によっては、書くのを忘れていました~、から配布した「〇〇休みのきろく」の別紙として、盛沢山な写真を貼ったものを見せてくれることまであり、学校、教員、保護者によって対応は様々です。
https://magomago1.org/320aboutmusttrainingintheschool202012/
前回は「320)悉皆研修(しっかいけんしゅう)とは」でした。
https://magomago1.org/322howmuchcanyougetinyourlife202012/
次回は「322)日本人の給料大全を見て」です。作業療法士、高等学校教員、ホームヘルパーの月収と年収について書いています。