給食を食べていて、冷たいと感じたことはないでしょうか。
現在、肢体不自由部門ではコロナウィルスの感染予防の一環で、教員と児童生徒が一緒に食事をとることは行われていません。
【冷めた】
現在行われているのは、まず児童生徒が食事をとり、その後、交代で見守りながら、教員が離れて食事をとるという流れです。
そのため、食欲があってどんどん食べる児童生徒についた教員はすぐに食事をとることができますが、支援に時間がかかる場合は別室にある給食がどんどん冷め、食べる頃にはいい塩梅に固くなっています。
【コロナ前の給食】
教員と児童生徒が食べることで、マナーや食べ方を見て学んだり、同じ空間を共有しながら過ごすことで人間関係の形成につながったりします。
片付けも、まず教員がやってみせて、それを受けて児童生徒も片付けてみる、という流れができ、分かりやすい指導を展開することができます。
【時間がかかる】
児童生徒によって様々です。
ほとんど噛まずに飲むように食べる児童生徒は食べ終わりがやたら早く、誤嚥や口の動き、覚醒レベルなどに注意しながら食べる児童生徒については1時間以上かかる場合も少なくありません。
長く食べていると口が疲れてくることがあるので、食べる時間やペースについて気を配る必要があります。「だされたものを残さず食べる」という通念上の問題や、保護者から「とにかく食べさせてください。」という要望がある場合などがあると、給食指導も「とにかく残さず食べる」ということが正義になりがちです。
どうすれば安全に疲れずに食べられるかですが、ここは教員や保護者がとりあえず全部食べるというこだわりは脇に置いて、何をつかってどのように食べるか、どれくらいの時間がかかるか、疲れや満腹感などが見えてくるのはどれくらいの時間か、などを見て線引きをしていくことが大事です。
指導や評価の観点がはっきりしないと、成果が見て分かる「全部食べたね」に流れがちです。
そこにとらわれないためにも、試行錯誤のなかで短期・中期にかかわらず指導する側が共有できるテーマを設定することが大事だと思います。
https://magomago1.org/341elementarygradeisdreamintimeornot202102/
前回は「341)特別支援学校 小学部は大事なスタート」でした。