今回は「マニュアルのない職員室内の仕事」についてとりあげます。
これまで、子どもの指導についてかいてきましたが、教室での指導と職員室内の仕事ぶりが、かなり違うと感じたので、それについて書きます。
【授業をするまでの準備】
ひとつ授業をつくるまでに、どんなことを学ぶ機会にするか、どんな内容にするか、教材は何を使うか、個々の児童生徒に発揮させたい力は何か、授業に入る教員それぞれにどんな役割を分担して、何をやって欲しいか、など授業が停滞しないよう、うまく機能するよう計画を立てます
計画された内容を周知するために指導案や指導略案(略案)があり、略案等が出されないときは無駄なやりとりが行われないよう配慮しながらMT(授業のメインティーチャー)が適宜指示を出していきます。
MTがイメージしたものを、すべてSTが反映できる訳ではありません。
STは1時間すべてを詳細にイメージしてMTをサポートできる訳ではありません。
「多忙ななかでも仕事をそれなりにやりきる、お互いの専門性を尊重する」
⇒そこが良さであり、時に一緒に仕事をしているのに不親切だと感じられる原因かもしれません。
【仕事が降ってきた】
授業ではなく、職員室内の仕事が降ってきました。
その仕事をメインにやっている先生から、どんな仕事をするか一覧にしたものを頂いたのですが、
・〇〇をする
・〇▽をする
などと列挙されているだけで、それぞれどんな手順をふんで、どこを見て確認して、どんなものを必要とするのか書いてありませんでした。
基本的に、マニュアルは現場をよく知らない人でも、それを見れば必要な手続きが分かるものでないと意味がないと思っています。情報に不備があると、結局、前任者やその業務の責任者に聞きに行く(お伺いをたてる)ことをしないと、振られた仕事ができないという構図ができあがります。
学校には、意外とマニュアルがなく、そうやって聞き回らないと仕事ができないことが多いと感じています。お伺いをたてないと進められないと言われたことしかやらない(やれない)ことになり、意味が分からないまま、やっつけて終わりになる仕事が明らかに増えます。
意味が分からないと、それは有益な仕事なのか、必要なものが網羅されているのか、無駄はないのか、改善の余地があるのか、などがさっぱり分かりません。
これも、仕事が増えるばかりで減らない原因なのかなと思います。
https://magomago1.org/349rehabiritationspecialisthascometospecialeducationschool202102/
前回は「349)特別支援学校 リハビリテーション技士の方が授業観察にきました」でした。