パラバルーンってご存じですか?
よく運動会などで出てきます。
大勢の子どもたちが丸い布をとりかこんで、みんなで持ちあげたり、下げたりするものです。
実は、学校の先生もパラバルーンをよくやっています。
「え?先生ってヒマなのか?」と思われるかもしれませんが「同僚性」、「協調性」というパラバルーンをもって動いているのです。
【パラバルーンの特徴】
・みんなでパラバルーンが地面につかないよう持つ
・みんなで曲に合わせて動く
・みんなで、あげたり下げたりのタイミングをみて動く
・参加者の身長をみて、どこまで上げるかを忖度する
【職員室でまわすパラバルーン】
みんなが時計回りでまわっているとき、誰かが「いや、この曲のサビの部分はみんなでジャンプだろ!」と演技中に言い始めたらどうでしょう?
「そんなこと、振付けを考えているときに言えよ」
「みんなで動き始めているのに、一体何を言っちゃってるの?」
とか思われませんか?正しかろうが、実態に合っていようが、逸脱する人は困った人になります。
それでも、「そのサビの部分についての対応は正しいよ、やろうぜ!」となるとどうなるか。
職員室がまっぷたつになるようなところは、管理職がからむのであまりないですが、小さい委員会や分掌、学級の会議などではよくある話です。誰かの顔を立てれば、誰かがガマンを強いられることになります。
パラバルーンの動きが覚えられない人、納得できない人、そもそも演技がその時にあることすら把握できていなかった人はどうなるでしょう?彼らは総じて中途半端なことをして混乱を招いたと非難されないために、逃げます。
「すみません、難しくて。お願いできますか?(私はもうやらない)」
「すみません、忙しくて忘れていました(やってらんねーよ)」
この現象は反対派や健忘症(?)の人の責任だとばかり言えないところがあり、指示出す側の強権的態度や、仕事の手順の説明や根回しを十分にしていなかったために起こることがあります。
その時は、互いに非があるとして、いやーな雰囲気が流れます。
あなたは保守派?改革派?
パラバルーンも、気の合う人と回したいのが本音ですよね。
https://magomago1.org/357musictimeishappybut202103/
前回は、「357)特別支援学校 歌う前に考える」でした。