教員歴が長くなると、良くも悪くも組織のなかで自分は何が得意か分かってきます。
肢体不自由関連に強い人
情報関連機器に強い人
楽器演奏に強い人
教材づくりに強い
教育課程の編成に強い人
行事関連に詳しい人
保護者対応に強い人
生活指導に強い人
学級の指導体制のきりまわしが得意な人
その学校での仕事の進め方が分かる人(経験的に)
自己完結できるものは、自分の仕事をスムーズに進められるので便利です。
しかし、全校規模から学級規模まで、他の教員との連携や協力を必要とする仕事に関連するものになると、どのように他者と仕事をすすめるか考える必要がでてきます。
【不遜な感情】
「自分は分かっている」⇒「あの人は分かっていない」
「私のほうができる」⇒「それに比べてあの人はできない」
「私のほうが立場が上」⇒「あの人は私より下」
「私は正論を言っているんです、きちんとやってください!」
そんな独りよがりなマウンティングが暴走したとき、相手を攻撃することに抵抗がなくなる、相手の立場をふまえて対応するといったことがおろそかになります。
明らかに怠慢や不注意さがあるときは、指導や苦言を呈することも必要かもしれませんが、相手ができないとき、「なぜできなかったか?」と一呼吸おいて考えるようにしています。たいていは目標の共有ができていない、仕事の進め方に不安はないか確認していなかった、相手が目の前にある仕事に着手できる状況でなかった、の3つだと思いますので、事前にユーザー目線をもって根回しをしていれば、大抵の物事はうまく進むものだと考えています。
学校の仕事をすべて把握して動かせる人はいません。
自分も分からないときは、誰かを頼っていくこともあります。
なので、安易に人を見下すべきではないと思います。
https://magomago1.org/360howmanyteachersarethereintheclassroom202103/
前回は「360)特別支援学校 みかけの先生の数と、実際動く先生の数」でした。