以前のブログで、新年度に向けた準備のなかで、教材(いわゆるおもちゃも含む)の調整が大変だという話をしました。今日はもっと大枠の教室整備の流れについて書いてみます。
【教室を空けて、埋める】
移動のない学年、学級はラッキーで…(あ、この話も前にしました)。
まず、あまり使っていなかった教室を本格的に使う場合は、まずそこを空けて清掃します。
1つ空けばそこを埋めて…と玉突きで教室を作っていきます。
行先の教室が空くまでは、ただ待つのではなく
①次年度も使うもの
②使わないから学部や学年の教材庫等に戻すもの
③捨てるもの
に分けていきます。
もし、学部全体で約束事ができるなら、廊下の端に長机を並べ、そこに使わなくなった教材・教具を置き、次年度のために欲しいと思った人が持って行く、というシステムをつくってもいいと思います。
【動かしながらすること】
個人的にですが、教室移動をする様子をみながら、いろいろとチェックしています。
完成した教室からは分かりにくい、導線の確保や物品の置き方などから、次年度に向けた指導上の戦略を垣間見ることができます。
前年度の運用をそのまま使うか、改善してスタートするかは、物を動かしている先生からいろいろ話を聞くことができます。少し手伝いながら探ると、より詳しい話が聞けます。
廊下と教室を、物を運びつつ往復します。
歩いて距離感を身体にたたきこみ、景色を見ながら決まった決まった学級について、移動するときはどのように、どんな組み合わせで、誰と移動するかなどについて考えます。
たとえ子どもは変わらなくても、周りの教職員集団に変化があれば、「昨年と同じようにやってください」と安易に決めたりしません。
支援者も人間、それぞれ指導観があり、体力差があり、経験差があります。
それらを無視してのチームプレーはないと思っています。
提示するのはリスクと狙い、あとは自分なりにやってみて。
それが、成長できるチームのありようだと勝手に思っている次第です。
https://magomago1.org/362letscheckoutyourwayofeducating202103/
前回は「362)特別支援学校 何かあったときは、再検討のチャンス」でした。