3月22日付の日本教育新聞において、令和3年3月12日の中央教育審議会で「『個別最適な学びと』と『協調的な学び』の充実を目指すこれからの時代に、教員に求められる資質・能力の再定義を求めた。」
という記事がでていました。
「個別最適」は個別であり、質的な高まりを求めるものだと思いますが、特別支援学校では個々の児童生徒の実態(感覚器・運動器・認知面、など)について、幅広く、個別に、一日を通して最適な状態で学ぶにはどうすればいいか…と考えると、頭がパンクしてしまいそうです。
【どうすれば、この個別最適を特別支援学校の学級経営にのせられるか】
①担任の先生が、最適と思われる生活リズムと指導目標、過ごし方をバッチリ決めて、その通りにする、はどうでしょうか。
⇒そうすると、規格化されたルールに則るので支援する側も見通しがもてます。が、規格外のことが起こったとき、指示通りに動くことに慣れてしまった集団に判断する力はないと思われます。また、規格化の度が過ぎると、個々の教育観を否定することにつながり、集団のなかで学びあう学校としての機能が果たせないことにつながります。
②一日のなかですることを決めて、登校している間に全部やっちゃうのはどうでしょうか。⇒チェックリストでやれば、抜けがないし、個々に役割を自覚できると思いますが、これだと個別対応に追われるので、場所や段取りのブッキングが起こります。また、ルーティンが多い児童生徒に多く手をかけて、ルーティンの少ない児童生徒が待っている時間が多くなり、まさに「要望を出したもの勝ち」になりかねません。
あえて極端な例を出しましたが、最適なものは「シンプルで、目標にあって、根拠があり、経年的変化を想定した、リスク管理ができるもの」だと思います。やることをやっていれば、あとは頑張るか、休むか、遊ぶか選べる学校生活が最適だと思うのですが、みなさんどう思われますか?
https://magomago1.org/366aclassmadebypatternisitgoodornot202103/
前回は「366)特別支援学校 その授業力、本物かメッキか?」でした。