新年度、新しい教職員と児童生徒に囲まれて、為すべきことを一つずつ、イレギュラーに対応したり、リスク管理をしたりと気を遣いまくっている日々です。
短縮授業で、量的にはたいしたことないはずなのですが…とにかく疲れています。
【評価と指導目標より、まずは生活をつくる】
新しい児童生徒の生活をどうデザインするか、ですが始めはチャレンジすることなく過ごします。
あれをしたらどうか、これをしたらどうなるか、は後回しです。
まずは、環境を把握すること、流れにのること、安全に過ごすことを最優先に考えます。
他の教職員も自分の動きかたを見ています。
「いざ自分がその子を見ることになったら何をしたらいいか、見ておかなくちゃ」と思っています。
なので、得体の知れないことはしてはいけないと思っています。
(自分も目の前の児童生徒だけでなく、他の子どもの様子をみなければなりません)
靴はいつ・どのように履くか、トイレのタイミングはどうか、歩くときどう支援するか、車椅子の角度やとりまわしはどうか、など見るところ満載です。
【指導方針】
前年度の引継ぎを確認しつつ、何日か過ごすうちに
「ここは、こうしたほうが安全でない?」
「なんで、これをやっていたの?」
「これをすると、もっと良くなるかも」といった気づきがでてきます。
明らかにこれがいいと思う場合は、その場で修正もしますが、1か月くらいで「生活の型」をつくりたいものです。それに基づいた学校生活を送っていれば、周りの先生も見て覚えてくれます。
これらの気づきからくるものの多くは、その年度内にクリアする短期的な目標になります。
中・長期的な目標は、達成するのは難しそうだけど、下位の観点を積み上げられたらできるかも、発達に関して予想できることを予防的に取り組む、早いうちから少しずつ準備するということを挙げればいいと思います。
個別の指導計画や支援計画の書き方について、指導されることもありますが、実際の運用と同じでないことがあります。「本人の希望だから」、「保護者が言うから」ということもありますが、希望はあくまで希望であって、教室の環境や教職員集団の状態、対応できるキャパに配慮して出されるものではありません。すぐに引き受けるのではなく、希望されたことをどうするか、組織的に対応・検討することを忘れてはいけません。
大事なことを、できる範囲でおさえたら、あとはいろんな教職員の教育観・指導観のもと、いろいろな経験をさせてあげて欲しいと思います。
担任の仕事は生活の基準をつくること、いざというときの拠り所であるだけです。
抱え込み過ぎて、アンタッチャブルな聖域を作らないようにしたいものです。
前回は「378)特別支援学校 年度の序盤、まずは実態把握!?」でした。