ヤフーニュースに、栃木県の中学校長が唱えた「ノーマスク指導」の記事が掲載されていました。
【記事の内容(抜粋)】
「本校は、以下3条件全てが当てはまる場面でなければマスクは不要です。」として
①対面、②近距離(2m以内)、③一定時間(15分以上)の会話、を挙げていました。
「マスクは免疫力を下げます、高炭酸ガス症は癌の原因にもなります、マスク対面は、お互いの人間力を下げます(教育現場では致命的です)、何より、人が人を恐れるようになるような対策は、教育の本質に反します」、最後に小さく「最後はご自身でご判断ください。」とくくられています。
この校長の主張は、2021年5月22日にツイッターで紹介されて話題になったそうです。
退職するまで明るみにならず、根拠のない内容が学校のホームページに継続的に表示されていたということです。
現在の校長は、前校長がしていたような指導をするのに必要なエビデンスを持ち併せていないとして、市教委に準じて生徒、職員にマスク着用を指示していると説明していたそうです。
【何が問題か】
非科学的な内容を教育関係者が声高に言うのは、今に始まったことではないと思います。
感情も含めて人は考えるので、そういうものだと思います。
しかし、学校教育関係者から見ても、そうでない人から見ても、解せない点がいくつかありました。
①保護者や現場の教員は何も言わなかったのか
②校長が変わるまで、方針は変えられなかったのか
③市町村の教育委員会はなぜ黙認していたのか。
④公衆衛生よりも、学校の営みが重要と考えているのか。
⑤一つの観点だけ取りあげて、これだと決めつけることは適切だと言えるのか。
⑥校長が言っている以上、現場の教職員は半ば職務命令になるので、「御判断ください」と言われても反対はできなかったと思われます。
https://magomago1.org/414rehabiritationofficeptstudent202105/
前回は「414)臨床実習学生の掃除」でした。