担任の先生より OT・PT・ST

432)特別支援学校 臨床作業療法士の血が噴き出しそうになった

先日、理学療法士がやってきて、学級の子どもの装具について意見交換することになりました。

子どもは外来のリハにかかっていて、そこで補装具などが処方され、「使ってね」と完成品がきます。今回、私の目からして、どうも整形外科的な観点からしかものを見ていないもののようで、日常使うにはやりにくいものだなと感じていました。

【学校にきた理学療法士(PT)との対話】
私 「この補装具、どうも合っていない気がします」
PT 「合っていないとするなら、合っていないという理由が必要だと思います。」
私  こういうことが考えられます。
PT 「それは、そうだとはいいきれませんね…。」

こういった会話が少し続き、ちょっとイラついてきました。
こいつ、理学療法評価について語ろうとしているな…。

こっちは生活の場で子どもを支援している立場です。生活の場を見ていない、臨床にいる理学療法士の見立てた補装具について、「科学には科学で」の形で論破するつもりはありません。

が、目の前にいる学校にきた理学療法士(補装具を作った人とは別)は、明らかに臨床家の目で私を論破しようとしています。

こいつ、本気でヤル気か?

相手は、私が作業療法士だったことを知らないようです。
ということは、私もただの教員として映っているはず。
にもかかわらず、医学的な教育や評価法、運動学、それらを細かく学んでいないであろう立場の人に、この言い方は何だ?
他の教員にも、このような口のきき方をしているのか?

「ガチャン」

普段封印している臨床作業療法士モードに切り換わりそうになりました。
この理学療法士、どうしてくれようか…。
もう、ノーマルタイプのフリーザから、一気に最終形態にまで進化しそうです。

が、ガマンしました。
ここで戦ったところで、得るものは何もない。
ただ、言い分を聞き、自分はどうしたいのか、だけ伝えておきました。

自分の土俵に相手をあげて、殴ろうとしない。

相手の土俵の上で、何ができるのかが学校を支援する。

これが学校で支援するリハビリテーション技士の役割です。


https://magomago1.org/431sexualcommentsisnotgoodintheoffice202106/
前回は「431)特別支援学校 教員の出会い事情(あまり詳しくない…)」でした。