学校の文化

433)特別支援学校 子どものためなんですよ、ダメだって言うんですか!?

こどものため

こうやって学校には子どもに関するありとあらゆるものが仕事としてもちこまれ、やりがい搾取とも言われますが、この言葉を逆に利用している教員がいました。

【教材泥棒】
「あれ?ここに置いてた新聞紙、どこにいったかなぁ。」

隣の学級の先生が、周りを見回しながら首をかしげています。

「新聞紙?あぁ、明日の授業で使うって言ってたやつですね。」
私も周りを見回しながら答えました。

「そう、おかしいなぁ、お昼にここに置いてたはずなんだけど。」

結局、新聞紙は見つからず。
急なことですが、それがないと困るので、家から古新聞をもってきて、それを使いました。

次の日、別の学級の授業をしているのを見ていて、「あっ」と声を出した先生。
「あの新聞紙の袋、あれ、私がなくしたものと同じ…。」

中堅の先生が、新聞紙を使って、工作をしています。

「あれ、〇〇先生の持ってたものかなぁ。」
「うん、あの百貨店の紙袋、そうだと思う。」
「後で、それとなく聞いてみましょう。」
なんだかモヤモヤした気持ちのまま、下校時間になりました。

「先生、今日授業で使っていた新聞紙、お家からもってこられていたんですか?」
「ううん、教室の端にあったから、ちょうどいいと思って。」

(やっぱり、そうだった…)

「あれ、〇〇先生が授業で使おうと思って、用意していたものだったんですよ。」
「え?そうだったの、いや、名前も書いてなかったから。」
「名前はなくても、〇〇先生の物を置いているところにあったんだから、それは…。」

「じゃあ、私が盗ったって言うの?私だって、授業で使うために必要だったし、なかったら困るの。 授業ができなかったら、あの子たちが困るの。先生は、私の学級の子どもが好きでないんですか?」

え?それって、論点をすりかえてない…?

【まとめ】
子どものためなら、多少のことは目をつぶってくれてもいいんじゃないか、ということでしたが、一般的に言うと、置き引きです。

学校では、置いてあるものについて、名前がある、または個人用の棚などにあるものは私物で、そうでなければ公費で買ったもの(=教育に使う公共物)だという認識があります。

そのため、教材などの道具は、きちんと管理していないと、どこかに運ばれて勝手に使われることがあります。


https://magomago1.org/432teachersjobissupportingkiddsschoollife202106/
前回は、「432)特別支援学校 臨床作業療法士の血が噴き出しそうになった」でした。