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437)特別支援学校 能力別グループ編成、パズルやん

今日、なぜか児童生徒の出席率が良くなくて、少人数でのスタートになったのですが、朝の会を終えてからペアを作って活動せず、個別で動きました

複数の教職員で、複数の子どもをみることは有益なことが多いのですが、今日は互いにテンションを上げまくって落ち着きがなくなる子どもだったので、組むことをやめました。

【学習グループを作る】
教員と子どもの人数的な比率もそうですが、子ども同士が一緒に学べるよう、運動能力、見る・聞く力などの観点を用いて組み合わせを決めていきます。

機動力が下がりすぎないよう、特定のグループの人数がやたら多いということを避けます。

また、グループの教員の性別、経験年数、病気休暇明けの教員に強い負荷をかけない、といったことにも配慮します。

【組み合わせとして適切でないもの】
・先にあった、子ども同士が影響しあって学習を妨げるような場合
・(場面による)子どもの性別の違い
・他害、ケンカになりやすいもの
・活動のスピードや活動の展開が早すぎる子どもと、そうでない子ども
・とにかく待てない(より早く動くグループの末尾に入れるか、個別で対応しがち)
・教員の教育観が違い過ぎて険悪な場合
・数や方向、位置の概念…言語理解などの実態の差が大きい、違いが多い
・遊出など社会的行動が難しい子どもの比率が高い(教員の数が減るとき、安全確保ができない)

【単なる組み合わせだけでないパズル】
更にマネージメントを複雑にするのが時間の流れと時間割への適応です。
例えば、授業まであと15分あるとします。

その中で何ができるか考えた時、共存できない、または個々に安全に過ごすことができない場合は黄色信号が点滅します。

時間割に基づいた授業の参加では、MT(前に立って授業をリードする教員)が次々と代わるので、子どもにつく教職員の配置や組み合わせ、位置関係が代ります。この段取りができないと、指示待ちになる教職員や子どもが増えます。全体の流れが停滞しがちで、主体性のないグループになってしまいます。

【更に複雑になる条件】
更に組み合わせや学校生活の流れを複雑にする条件、それは個別対応と個別指導です。

トイレや飲水などの個別対応について、頻度や時間(いつ)、時間(どれくらいの間)を要するか。
一日の中でこれをやって欲しいというルーティン的な課題設定(多くは個別指導)。

程よく配置されていれば、「ここまできたら〇〇するよ」という終わりや始まりを意識させますが、多すぎると教職員の人数が割かれ過ぎる、全体の流れに乗れなくなる、といったことが続出します。

なので、新しい取り組みを考える時はグループの余力や運用状況に配慮します。

あまりに負荷がかかりすぎる、特殊な指導でできる人が少ない、人の流れが停滞する、などの問題をはらんだ指導方法だと、再検討(指導内容に配慮)されない限り、後回しになり、消滅していくことが多いです。


https://magomago1.org/436schoolotisnoteasyitneedslongtime202107/
前回、「436)特別支援学校 臨床から学校へ、考えてきたこといろいろ」でした。