先日、医療的ケアの手技について勉強していたら、看護師の方と手の使い方が違うことに気が付きました。どうも、職種ごとに違う知識基盤の違い、役割、科学的か否か、が関係しているように思えました。
あくまで本文は主観だらけで、話を聞いた他職種の方も、大勢の中の1人なので、それが標準だと言えないことは御了承ください。
【看護師の手の使い方】
チューブなどを清潔に扱うこと、余計なことはせず合理的に、対象者に負担をかけない、このあたりがテーマみたいです。物品を清潔に扱い、安全に留意して仕事をするときの手は「上からものを持つ」です。
また、周囲に物がぶつからないように空間をあけて、その中で作業することが大事とのことでした。
また、介助などをするときの手は手を全体的に握って引く、ではなくて、人差し指や親指などどこかを外して、手先だけでなく体幹や上肢の中枢まで力が発揮できるようにしている、など目からウロコな話でした。
【リハ】
手のリハで言われるように、上から対象者の腕や手をとらず、下から添えるように持つことが意識されていました。物品操作もそうだったでしょうか?ともかく、上から持つ、下から持つという違いが知れたことは新鮮でした。
介助では、自他ともに安全で、対象者に必要なところに力を入れてもらおうということで、他職種や御家族に介助の指導をするときは誰でもできる、安全かつ継続的にできるものを選択しがちと思います。なので、深い知識を発揮するのは自分の治療場面だけで、それ以外はマニアックになりすぎないよう自制している面もあるかなと感じています。
【介護職】
テクニカルなことより、安全に、人権に配慮(特有の配慮があるようです)し、語りかけながら、必用な所は対象者に頑張ってもらって、などをベースに介助をしているようです。
対象者は男女、体型、性格と様々ですし、介護職の方も技量や体力など様々です。
なので、テクニックなどの小技を盛り込むより、誰でも分かって、できる方法がスタンダードになりがちだと思います。
また、看護やリハのように1人ひとりに対応するのではなく、同時に何人も、何人も次々に、と展開が早いので、誤認しない方法を用いて事故を防止しているのかもしれません。
【特別支援学校教員】
個別のようで個別でない、集団のようで集団でない、それはなぜかと尋ねたら…。
学級によって違います、時間によって違います。
教員は学習指導、安全教育、など様々な学習活動を保証しながら、リハ的、介護職的な役割も担っています。そのため、普段はリハと介護の中間的な考え方で児童生徒を支援し、教員の熟達度合いや指導目標によって看護師とリハの間をとるような目的に合った、合理的な手段を講じていくことを検討すべきでしょう。
https://magomago1.org/449aboutbloodpressure202108/
前回は「449)特別支援学校 血圧をみる」でした。