介護職の方と話していて、収入はあまり高くないし、あと3万円欲しいな…。
と言っていました。介護職といえば、団塊の世代の方が高齢になられて、それを支える人材が不足するという昨今、少しずつ処遇改善がなされているところです。所属する職場を変えれば、3万円くらいはあがるだろう、という意見を出してみました。
介護職はいいけれど、学校の教員にもなろうと思っていた。
しかし、現場で働いている人の姿を見ていると、本当に自分でもできるのか不安です、とのこと。
正直なところ、職場には入ってみなければ分からないことは多いもので、私も学校に入る時は理想があった訳ですが、こんなに幅広く、細かい雑務があるなんて、知りませんでした。もし、事前に知ってしまうと、ちょっと腰がひけるのも分かる気がします。
学校の仕事は多種多様で、ヘタをするとすべて一からやることになります。
その点、介護職のスキルがあれば、特別支援学校においては直接的な支援で活用できることが多いと思いますし、私も介護職の講座を受けて、リハでもなく、学校教育でもない技術面や配慮面において、かなり強い影響を受けました。そのため、いろいろな分野の人材が学校に入ってくるのは歓迎すべきことだと思っています。
では、特別支援学校の教員の仕事はすることが多くて、どれも専門的な知識・技能を積み上げたものではないから、どれもこれも中途半端なのだろうか?と思って考えてみましたが、「ありました」。
【いろいろな個性をもつ子どもが、集団で学ぶ場】
特別支援学校は重度のお子さんから、準ずる課程で学ぶ子ども、軽度発達障害の子どもまで、いろいろな学年、いろいろな実態をもつ児童生徒が学ぶ場です。
そこでは、生活単元学習、作業学習、自立活動など、様々な実態に応じた指導方法があります。
この内容について、残念なのは目の間の子どもにとって妥当性があり、根拠のあるものか説明しきれていないのが残念なだけで、活動そのものは精神分野や、老年期の分野でも十分通じるものばかりです。
もう20年ほど前、ヘルパー2級講座のなかで、デイサービス(?)を支援する研修がありました。
その中で行われるゲームはボールを箱に投げ入れて点数を競うものでしたが、これについて「ワンパターンでつまらん」とこっそり耳打ちしてくれた利用者さんがいましたが、職員さんは盛り上げようと頑張っていましたが、内容は確かにつまらなかったです。
このような様々な方が集う、または居住している空間に学校の授業で行われてきた活動が持ち込まれたら面白いだろうなーと思います。なので、介護職の方だろうと、いろんな人に学校に入ってきてもらいたいし、特別支援学校の教員は再任用などせず、これまで蓄積してきた学校の文化を介護などの現場でまき散らして欲しいと思いました。
https://magomago1.org/481makingmanpowersmallisnotalwaysgood202109/
前回は「481)特別支援学校 少ない支援で指導を成り立たせるのはいいことか」でした。