作業療法士協会の協会誌に、特別支援学校に在籍している作業療法士、などについて記載されていました。
どんな情報がでていたのか、みてみましょう。
【有資格者数】
まず、リハビリの資格の1つである作業療法士(OT)は国内に何人いるのか、ですが、資格をとった人数と、協会にはいっている人数は一致しません。資格をとった人は99776人(10万人まであとちょっと)、協会に入っている会員数は63498人となり、組織率は約63.6%となります。実際、自分のまわりにも資格はあるけれど協会に入っていない人は何人もいます。私も一時抜けましたが、所属することでしたいことが実現できる、帰属意識がもてる、資質向上の助けになる、などが大事なポイントなのかなと思います。会員になろうとする場合、全国の協会と、都道府県士会のダブル加入が必要で、会費は年に2万弱かかります。
【領域別会員】
医療関連に属する人が70.7%
介護関連が19.7%
障害関連が3.4%
その他関連が1.7%です。(幼稚園、小学校、特別支援学校などはここに入ります)
特別支援学校にいる作業療法士で、協会にはいっている人数はなんと、28名!通常学校の小学校の1学級よりも少ないんですね。協会に入っていない人も含めると、全国に100~200名くらい、そのうち担任をしているのは20名くらいと勝手に思っていますが、どうでしょう?
【医療・福祉系国家資格別会員数】
平たくいうと、作業療法士の資格以外にダブルやトリプルでどんな資格を併せ持っていますか?ということです。
看護師が80名、理学療法士が27名、義肢装具士が12名、介護福祉士が1259人、特別支援教育教諭が115名などがあり、学生時代に腕試しでありがちな福祉住環境コーディネーターですが、3級が1292名、2級が9064名、1級が69名でした。
ここでちょっと気になったのが、特別支援学校教諭という資格は存在しないという点です。
教諭とは正職員であり、その職の身分を指す言葉です。教員免許のほうが妥当ではないかと思いました。
特別支援学校教員免許のなかでも、特別支援学校自立活動教員免許は採用試験が受けられますが、特別支援学校教員免許状は小学校などの基礎免許をもっている人が、特別支援教育に関する専門性の証明書的なものとして存在するもので、それだけで採用試験を受験することができません。
ダブル資格はかけ算をすればするほど自分の希少性を証明することにつながります。
今後も作業療法士の資格をもっている人が、どんな付加価値を自分につけていくのか関心があり、今後もこの点について注目したいなと思っています。
https://magomago1.org/486whenastudentranawayfromsvhool202109/
前回は「486)特別支援学校 自宅から、子どもが遊出した!」でした。