医師・介護・看護 担任の先生より

492)特別支援学校 子どもに見られる第二次性徴

中学部が長いと、誰もが直面するであろう話題です。

もぞもぞとズボンの中に手を入れる、異性を見るとテンションがあがる、身体接触を好む、床やマットでうつぶせになり股間を圧迫する、などが見られるようになると、そんな年ごろになったのかな、と思います。

【今、気にしていること】
第二次性徴を迎えようとしている子どもについて、教員も対応を考えなければなりません。

これまで、子どもこどもしていて、可愛い、可愛いとかかわってきました。しかし、それもこれまでです。女性教員は顔を近づける、身体接触をするといった行為を控える、または止めることが必要な場合があります。

話している相手の顔を見るように促しています。
積極的に手をとって盛り上げると喜ぶからいいじゃないの。
そう言う先生はコミュニケーションの手段として距離を近くすることを重視しますが、それで話を終わらせてはいけないのです。

【失敗した前例】
子どもの変化に対応しなかった前例があります。

お泊りをしていた男子児童(小5くらい)が入浴するのに、あろうことか女性職員が裸になってお風呂に入れてしまいました。(以前、お風呂に入れたことがあるから、だそうでした)

男子児童は大興奮
「は、はだか、はだか…!」
何日たっても冷めやらず、周囲の女性を見る目が変わってしまって大変でした。

【教訓】
発達年齢を重視するか、生活年齢を重視するか…などありますが、正常発達のように出現した第二次性徴にはどのように対応するか支援者はもっと気を遣うべきです。

前、そうやっていたから。
もう、そんなに若くないから大丈夫でしょ。
昔から面識があるので、大丈夫でしょう。
まだ、子どもだから。
私、かかわり方が分かるから

このようなケースにかかわらず、子どもに向き合うとき、冷静で距離をおいてみる目を損なうと、事故や誤解や誤学習が起こる気がします。


https://magomago1.org/491aworkgettinggrowupandvolumeup202110/
前回は「491)特別支援学校 1たす1を200回くらい繰り返したらいくつになる?」でした。