医師・介護・看護 担任の先生より 未分類

494)特別支援学校 定時排せつの頻度って、どれくらい

定時排せつとは、正しい定義はよく分からないのですが、ざっくり説明すると以下のようなものです。

尿意や便意があるか、よく分からないけれど、排せつする場所、排せつするということを学ぶため、タイミングをみてトイレに行き、排せつを促す」という感じでしょうか。

特別学校に在籍する多くの子どもがおむつやリハビリパンツなどを使用しています。

トイレで排せつできずに、中でしてしまったら不快感があるだろう。
尿意や便意をスッキリさせる場として、トイレがあることを覚えて欲しい。
おむつを消費すると、費用がかさむだろう。
排せつにかかわる介助を軽減したい。

こんなことを考えつつ、定時排せつを促すことになります。

【定時って、どう決める?】
定時というと、例えば9時、10時、11時などきりのいい時間に行くのもありだと思いますが、学校は朝の会や各種授業があり、何時ちょうどや、何十分ごとにトイレに誘導することは難しいと考えます。

そのため、登校して、次の活動に入る前に行っておこう、授業の合間に行っておこう、給食の前後に行っておこう、下校前に行っておこう、のように全体の流れのなかで行けるタイミングで行くことが学校における定時排せつになります。

【隙間時間すべてに行くかどうか】
定時排せつを促して、すべて成功するなら行く価値ありと思われます。
行ってみたけど、なかなかでないなぁ…ということがあります
登校してから下校するまで、頻回に行くとなると1人あたり6回くらいになるでしょうか。

何度もトライしていくうちに、朝一はでないなぁ、給食の後によく出るなぁ、一日一回でたら後はないなぁ、などの経験則から、定時排せつの頻度やタイミングをはかることができるようになってきます。

タイミングだけではありません。トイレに行って成功することが増えてきた、トイレで排せつする頻度とおむつに出す頻度の割合が変わってきた気がする、などによって「トイレは排せつするところだから、出していこう」という動機づけがでてきたか分かることがあります。

言語表出のない児童生徒について、おむつの中のチェックと排せつしていた回数、トイレに行って座った数と成功した回数を2年の実施記録をもとに比較したことがあります。t検定を用いたのですが、トイレに行って便座に座ったほうが排せつすることが多く、トイレに行って排せつを促すことに意味があることが分かりました。ここまでしなくても、ある程度排せつの傾向を知ることで、失敗する回数や誘導する回数を減らすことができます。



https://magomago1.org/493typeoftoiletinthespecialeducationschool202110/
前回は「493)特別支援学校 肢体不自由特別支援学校のトイレ」でした。