授業で教材を扱うとき、作品づくりをするときは、事前に試しておく。
教材の取り扱いに慣れていない頃は、それを意識して、予想できないことや段取りが曖昧なものは事前に試して授業に臨んでいました。
事前に教材を試しておくと
①作ったり、例示したりする流れが明確になる。
②無駄な工程を省いたり、授業で取り扱うにふさわしい方法がひらめいたりする。
③完成品を説明の時に見せることで、ゴールを明確に示すことができる。
④作業工程で、どの子には合っている、合っていないが分かる。
⑤授業のときに迷わずにMT(メインティーチャー)ができる、かも。
⑥必要な物品は何か、頭の中でリスト化できる。
まだあるかもしれませんが、くどくなるのでこのへんで。
【やらなかった】
色を塗る場面設定のある授業で、植木等の歌ではないですが、「そのうちなんとか、なるだろう」と材料だけ準備して前日を終えました。当日、急な欠席で段取りが多少変わったものの、イメージしていた通りの展開で進んで、内心ほっとしていました。
ところが、色塗りをするところで、紙の材質と絵の具を合わず、水をはじくようになり塗りムラがでるのを止められません。
「なんだか、イメージしていた通りじゃない…。」
焦りながらも、絵の具の濃さや粘性を変えたりして調整しましたが、しっくりしません。さすがに、停滞する時間が長引くと不安が充満するので、「後はなんとかする、とにかく初期設定のまま塗ってしまえー!」と、不満足な内容ながら、最後までやりきりました。
「なんだか、美しくない…。」
そこで、塗り終わりの絵にマーカーでレンガのような線をひきました。
サビやコケが生えたようなレンガっぽい風合いがでています。
これは、当たりかもと全面に線を引き続けると、いい感じに仕上がりました。
事前にお試ししなかったので、失敗といえば失敗でしたが、力技で乗り切りました。
結果オーライと思いつつ、やはり未知のものはお試しすべきだと反省しています。