先日、作業療法士の中で行っている研修会の企画・運営にかかわってきました。まず、そこで話されたのは、今のリハ業界や利用者さんの生活のニーズなどで、そこから研修会の内容や、見る人たちのニーズについて考えました。
研修は誰のためでしょう?
研修で話題提供する人がキャリアアップについて考えたり、人前で話す練習をしたり、いいと思います。
研修を聴きに来る人が、日頃の行き詰まり感を解消するため、よりよい治療を目指して、いいと思います。
研修を通して、する側も聴く側も学びになるって最高だと思います。そこには、研修から得られるもので自分を高め、誰かのためになる仕事につなげたい、そんな思いが感じられます。
【いろいろな研修案内がきます】
職員室では、様々な研修の案内がまわってきます。
スポーツ関連の講習会、就労支援の団体、PTA関連などなど、とにかく様々です。
教員の研修は、都道府県の教育委員会が主催するものだけではありません。
それらは必修ではなく、教員の自主的・自発的に受けるものとして開催されています。
教員になりたての頃は、学校をとりまく様々な団体や、学校そのものの営みに興味があり、いくつか首を突っ込んだりしていました。
【研修が行われる時間帯】
まず、開催される日時ですが、仕事中ど真ん中や、休日のものがほとんどです。仕事が終わって移動時間に留意して開始される、そんなホスピタリティあふれる研修会はまずありません。教員は研修することが義務とされていますが、登校している児童生徒をおいて自主的な出張にでかける、そこはなかなか難しいところです。そのため、時間枠から外れている研修の案内は、内容を少し見て、すぐ回覧に回してしまいます。
【研修の内容】
多くは、研修を開催する人が、「こんな取り組みをしているので見にきてください」、「私たちは、この制度について説明することを求められています、なので、それを聞きにきてください」、といったものがほとんどです。確かに、知識を増やすことは良いことでしょう。しかし、研修内容は、それをを聞きに来る人のニードや課題意識などに応じたものでしょうか?
【研修を受けてどうする】
研修を受けて、自分の役にたつかどうか考えました。多くの研修は私が学校で働くために助けになるものではなく、日常的に行っている仕事よりも、それ以外の仕事に首を突っ込むものばかりです。私は日常の指導の質を高めることに共感しますが、それ以外の仕事の量を増やすと、それだけ質を求めるための時間が少なくなってしまいます。
今、私が受けようと思う研修は、「今の自分のニーズに寄り添うもの」、「自分の将来に役立つもの」です。そうでなければ、本を読んで知識を増やしたり、プレゼン資料をつくってアウトプットの準備をしたりに時間と労力をかけたいと思っています。