担任の先生より

509)特別支援学校 公立学校の教員は、パラレルキャリアを意識しよう

地方公務員である公立学校の教員は兼業(許可された一部を除く)が禁止されています。

多様な働き方、サイドジョブなどが最近の流行りですが、教員に関しては逆行しているかもしれないと思っています。なぜなら、何か特別な許可をして、そこから違法的な、違反的なものが出てきたりすると、許可した人が責任を問われる、と考える傾向が強まっていると感じるからです。

では、職業として教員を選んだ人は、兼業なしで大丈夫なのか?と考えます。
おそらく、余程金銭を消耗することをせず、つましく生活すれば大丈夫だと思います。
しかし、私が心配しているのは、その後です。

教員は変な理想やキレイごとを真顔で言うお花畑人種だ、狭い世界で仕事をしてきたので他職種や顧客との付き合いに不安がある、などと思われているかもしれません。そんなことはない、教員に対する偏見だ、などと思われるかもしれませんが、公務員であり、教員である人のイメージは、それなりに頼りになるだろう、しかし一緒に働くのはちょっと…ではないかと思うのです。

話が長い、場を仕切りたがる、持論をもって言いくるめにくる、上から目線、などはメジャーだと思うのですが、どうでしょう?これらは退職後の社会参加への障壁として立ちはだかりそうな気がするのです。

【付け足す】
「私は、学校という世界だけでなく、外の世界ともかかわりながら、キャリアを積み上げてきた」という証明が必要だと思うのです。目先の金銭を稼ぐだけでなく、自分のスキルアップや理想の実現、社会貢献などによって、自分に何かをちょっとずつプラスする、枝葉を広げる、などの営みを意識して、パラレルキャリアを充実させることが大事だと思います。

学校の仕事以上に電子機器に詳しい、運動の指導がマニアックでユニーク、実は投資が得意、歌がプロ級など、なんでもいいから未来に向けた種まきをすることが、退職後の自分を枯れさせないことにつながります。

【選べる楽しさ】
パラレルキャリアを意識しないまま定年退職を迎えると、スケールダウンさせてパートをする、再任用などで同じことを続けるしかない気がします。現在の教員という仕事は、60歳を過ぎてもできるものかと思いましたが、正直、自信がもてません。また、60歳を越えた経験はないですし、この先どんなふうに社会が変化するか読めません。本当に教員という仕事の経験だけでやっていけるのでしょうか?

なので、パラレルキャリアを意識する、です。
これによって、固執しない、依存しない、変化に適応できる、多様性のある自分をつくることができます。