担任の先生より

538)特別支援学校 授業準備、今しかできないこと

冬になってきました。
寒さ対策はすすんでいるでしょうか?

今日は、季節に関する話題を、出してみたいと思います。冬になって、今やっていることは紅葉の葉っぱを拾い集めて、ラミネートすることです。イチョウやもみじ、きれいですよね、あれは独特の色合いがでているので、なかなか手作りで再現するのは難しいと思っています。

切り離しておけば毎年使えますし、磁石や両面テープを使えば、作品展示の添え物にすることもできます。そうなると、季節ごとに準備できるのかなと思いますが、春と秋(冬入り)しかできない技かなと思います。夏や秋は色が濃く、手で描いたほうが雰囲気がでるのかなと。

【カラー】
資格取得まで言いませんが、カラーの本をざっと読むと参考になります。
明度、彩度などだけでなく、四季それぞれに合った色が分類されています。
これらの知識は色の組み合わせの提案をするときに使えます。

桜だと、桃色が中心になりますが、背景は青と水色の中間で、花は白や黄色を少し混ぜると雰囲気がでます。「この景色を表現するとき、絵やちぎり絵になると、どんな色を、どれくらい織り交ぜるといいんだろう?」と考えていると、街中で見られるポスターや、風景画を見る時に意識して見るようになります。

教員の研修は大学の先生や有名な教科の先生の講義もいいですが、感性を研ぎ澄ませるのはこういう日々の積み重ねだと思います。それだけに、気持ちや時間的な余裕は大事ですね。

【積み重ねといえば】
季節ものもいいですが、ぽつぽつと継続的にしているのはコラージュ(切り抜きを貼る)の材料集めです。図書館のブックリサイクル、新聞、駅や店に置かれているフリーペーパーや広告、映画館のパンフレット、これらを見るたびにいいものがあればもらってきて、切り抜きを切りためています。

いいのはタダで、どこでも手に入るということです。どこでも手に入るということは、日常生活の中に自然にあるものということです。生活していくうえで、様々な情報が目に入ってきます。

乗り物、遊園地、マンガ、衣服、自然の風景など、毎日みているものを見つける面白さ、世の中にはいろんな面白いものがあること、自分の好きなものはどんなものか知ること、友だちが興味をもっているものは何か知ることなど、自己洞察や他者理解、住んでいる環境を知ることなどを促すことができます。

【タダ】
公道の隅にある葉っぱ、広告などの切り抜き、これらは無料で手に入るものばかりです。教材費がないから難しい、というのは残念なことですし、お金をかけた華美なものでないと「手をかけている」とみてもらえないのも残念なことです。身の回りにあるものをじっくり見ることで、学びになるものはたくさんあります。「~できた」、「発達を促した」、ということに追われがちですが、身の回りにあるものをうまく使って、「これ見たことある」、「これ知ってる」、「これ〇〇ちゃんが持っていた」、そんな「分かる」を増やすことも大事だと思います。