担任の先生より

539)特別支援学校 個別指導計画を書きました

12月になろうとしています。
クリスマスやお正月が近くなってきたと思っていたら、はい、きました。

成績をつける時期です。

学校では、だいたい二学期制と三学期制に分かれており、学期末になるたびにどうだったか、報告書みたいな形で書類(個別指導計画)を作成しています。近年の書類が増える傾向には閉口しつつ、これについては自分自身の取り組みはどうだったかなと振り返る機会だと、(無理矢理)ポジティブに捉えています。

【書いてみた】
締め切りは〇日ですよーとプレッシャーをかけられたので、書くことにしました。

かかった時間、1人あたり20分で終わりました。

「早っ!」と思われるかもしれませんが、この個別指導計画はどこもボリュームを小さくするのが流行っているようで、項目がまとめられ、記入する欄が小さいマスに5行くらいというコンパクトさです。一見、書く量が少なくて助かるーと思えるのですが、お気づきの方もいらっしゃると思います。

日々、何を狙って、そこがどうだったか、結論をバスっとおさえておかないと「書けない」になります。

「この子はどんな子だろう?」「ここはできるかな?」「ここで難しいのはなぜだろう?」「いろいろためしてみよう」「こっちのほうがいいのかな」「続けてみたら身に付くかな」「いま続けることに価値はないと思う、他をあたってみよう」「他にもないかな」のように、指導してきた教員には、学校生活のなかで目指すものがあり、それに対する指導が積み重なっているので、今学期のポイントはこれだ!という結論がすでにある状態になっています。ここまでくれば、文字数を工夫してまとめる作業だけで済むのです。

【書けない】
所見欄がある場合は考え込むことがあるのですが、個別指導計画の作成に時間がかかるのには原因があります。

・児童生徒の学びにくさ、活動しにくさ、生活しにくさの理由がおさえられていない。
・できるようにと手を出し過ぎて、何に取り組めるようにするか考えていなかった。
・指導目標(テーマ)が曖昧で具体的でなかった。
・日々見ているものを意味づける習慣ができていない。
こうなって欲しい、がない。

かつての先輩で、これらが曖昧だった方は、「こんなことを頑張っていた」「こんなことをして、こうなったので、みんなですごいねと褒めた」、などの微笑ましいエピソードのオンパレードで、結局何がどうなったのか分かんねー、になっていました。このタイプの方は、保護者面談をうまくクリアできても、年度末引継ぎでボロがでます。最後に個別指導計画を書かなければならない、これを念頭におきながら、日々取り組んでいれば大丈夫です。できるものは片付けて、年末年始に向けて準備していきましょう。