担任の先生より 未分類

582)特別支援学校 異動の時期が近づいてきました。

異動の話がちらほら出てきました。

退職する方の手続きであるとか、異動の内示は何月何日にしますとかで、こういうのを聞くと、だんだん年度末になってきたのかなと思います。また、管理職と話をする機会で、「異動を希望するか」、「どのような部署で仕事をしたいか」などについて話します。

しかし、いくら話しても「最後に決めるのは校長先生だから」で話が終わるので、結局はただのコマに過ぎないことを思い知らされます。

【ウワサ話】
あの先生、もうこの学校にいる期間が長いから、そろそろ異動じゃない?
ちょうど、あの学年を卒業させたのでキリがいい。
あの先生と組むと、すぐに休むから組みたくない
ちょっとこの学部の文化は合わないので、やっぱり元の学部に戻りたい。
もう同じところに何年もいるので、そろそろ違う空気を吸いたいな。
あの先生、大変なクラスを見ているけど、他にできる人がいないから継続かな。
この職場、自宅から遠すぎるので、近いところに代わりたい。
あの校長の下にいると、ロクなことにならないから、なんとか脱出できないかな。

いろいろな憶測や出回る情報を整理すると、それほど人事や指導体制を大きく変えることはできなくて、シンドイ仕事をする人は、ずっとしんどい仕事をさせられて、仕事をしない人は穴にする訳にはいかないので常にフォローさせられるお付きの人がセットになり、同じパターンでしか仕事ができない人は相応のところばかりで仕事をします(適正のないところで、大きいミスをされたら面倒だから)。

しない人は、しない人なりの枠組みが与えられるのです

【ラベリング】
この人はこんな児童生徒をみてきた、どれくらい指導ができる、組織運営に興味がある、指導の現場にしか関心を向けない、そんな情報はある程度管理職は把握しているでしょう。それが次の年の人事構想をするときの手がかりになります。そのため、これから教員になろうとする人に言いたいことがあります。

「頑張るな」
「仕事の実力をつけても、発揮するのは7割くらいにしておけ」
「仕事を忠実に受けすぎるな」
「俊足より、細く長く持久力が発揮できるようにしろ」

仕事の極意のようなものに、「どんな仕事でも受けて、それをクリアしていくことで実力がつき、他の人と差がつく」と書いてあるのを見たことがあります。確かに、多くのことを効率的に処理し、難しい課題をクリアすれば職場での信頼は得られますし、自己有能感は高まるでしょう。しかし、現代の学校は際限なく仕事が増え、高度化しています。あなたの能力的キャパシティはどこまで機能するでしょうか?あなたの時間をどれだけ仕事に差し出せるでしょうか?

こいつはヤルやつだと思われたら、倒れない限り逃げることは難しいでしょう。

特に今、40歳以降の人は断ることが下手だと思います。
限界を越えて、倒れるまで使い続けられた人を何人も見ています。

なぜ、これ以上無理ですと言えないのか…。

学校や教員は単なる子どもの受け皿で、「子どものため」と言えば何でもやるだろうと思われているフシがあります。人事は他人事(ひとごと)です、全体の枠組みについて当事者意識を持ち過ぎず、個人としてどこまでできるか、まずそこを基本に考えて欲しいと思います。