学校の文化 担任の先生より

605)特別支援学校 「周りから仕事ができる人がいなくなっていく」理由

先日、他学部の先生と話していて、「優秀な人がどんどん離れていく…。」と言っていました。

特別支援学校では、小学部、中学部、高等部とあって、この3学部が同じ校舎にあることが珍しくありません。教員免許を考慮した人員配置でも、特別支援学校教員免許(基礎免でない、専門性の証明書みたいな免許)を取得していれば、小学校の基礎免だけれど高等部に異動、高等学校の専科(国語や美術など)の免許だけでも小学部に異動したりするケースがあります。

その先生の近くにいた優秀な先生は、上記の条件にあてはまるとして他学部に去っていったということです。
なぜ、去っていったのか…?

【優秀な人材が去っていく理由】
以前の記事で書きましたが、基本的にある学部の、ある学年の教員集団が極めてザル、みたいな状況にならないよう管理職は考えると思います。指導が成り立たない、ミスや事故を乱発すると謝罪などの対応に追われます。

そうならないためには、学年内で抑えができる人と、普通の人、少し残念な人を組み合わせて、互いに穴を埋め合うよう編成するでしょう。

では、今回はどうかというと、①しっかりしているこの先生に任せてしまおうと判断された②優秀な者同士にすると衝突するかもしれないと判断された③他にテコ入れをしなければならない部署があった。が考えられます。

阿吽の呼吸で仕事ができると気持ちいいと思います。
よりよい指導を求めて、連携できれば教員として達成感や満足感が得られるでしょう。
自分のレベルを共にあげてくれる存在がいたら、心強いでしょう。
教員としての力量を高める機会があればと思うのですが、たまに穴埋めに使われ、消耗品のように扱われてしまう先生がいます。冒頭の先生も、そうならなければいいなと願っています。

【3月】
校内外の人事が動き始める時期です。そろそろ、次に異動するであろう学校に面接に行ったり、電話連絡をしたりすることがでてくるでしょう。行った先で、どんな学級か、どんな教職員と一緒に仕事をするかで自分の学級運営に関する力量がどのように評価されているか見えてしまいます。

このアクの強い先生と一緒に仕事できる人は、従順な人か対等に仕事できる人を入れたい。
この学級の指導は困難だから、力のある先生でなければ。
保護者対応をミスると面倒なので、保護者対応ができる人を。
まだ経験が浅い先生がいるので、指導できる先生をつけよう。
などです。

現役の先生がまな板の上に乗せられる時期がやってきました。
どんなところに配置されるでしょう?
配置されたら、なかなか変わることは難しいので、諦めて前に進みましょう。