学校の文化 担任の先生より

622)特別支援学校 定年退職後の非常勤・常勤講師はヤバい?

少し前、60歳の定年退職後を見据えて、どんな働き方をするか、年金をいつもらい始めるか考えたものを並べていましたが、少し自分のキャリアプランに変更をかけたいと思います。

先日、定年退職後に非常勤講師をしている方から、「私の雇用は不安定だし、そんなに良くないですよ。」と聞きました。そりゃ、確かに正規雇用ではないし、ボーナスもでない、厚生年金の積み増しはできません。でも時間は短めで分掌や部活はもたなくていいし、時給3000円台×時間数で月収も計算できるでしょう、と。

今は教員が足りない状態で雇い止めはないだろうと思っていたので、自分の選択肢の中に「常勤講師」を置いていました。しかし、校長が嫌い、言うことをきかない、イエスマンにならないと知ると、「来年度はありません、更新はありません」と首を切ることがあると聞きました。契約がないと、他の仕事をすぐに見つけることは難しいですし、厚生年金を継続して積み増すことができなくなります。仕事はできる自信はあるのですが、感情で処遇を決められるのは不本意だなと思い、定年後のキャリアプランから非常勤・常勤講師が消えつつあります。

【常勤講師】
講師は各都道府県の教育委員会の人事課のような部署から書類をゲットし、それに記入して提出し、面接などを経て次年度の仕事があるか待つのですが、口がなければなしで、バイトなどで食いつないでいると突然連絡がきて来週から来いなどと言う訳です。

昔は正規職員になるのが大変で、講師をするにも希望者が多くて、なかなか仕事がまわってこず、無茶な呼びかけにも応じていたと聞いています。が、今でもその傾向が変わらずだと生活のめどがたたず、複数の都道府県に講師登録すると、通勤負担が必ずきます。

こりゃ、厚生年金積み増しと、日々の生活の維持、資産の切り崩しを最小限に、を考えると良案ではなさそうだという気がしてきました。

【なにすんねん】
講師をすれば給料ダウンはある程度防止でき、行ったことがない場所で仕事ができると楽しみにしていましたが、契約がなければ手間や労力がかかります。給与額は低めになっても厚生年金がかけられて、継続的に働けたほうがいいし、ここは他の業種に移ってもいいかなと思っています。

養成教員系、医療系、福祉系なら、今でも生活支援に近い仕事をしているので適応できるんじゃ…?

この先も、私個人、家族、社会、業界は変化すると思います。それをみながら選択肢を更新して、学習を継続させ、決断を迫られたときに対応できるようにしていきます。

大事なことは勝ち残ることではなくて、生き残る力をつけることです。

キャリアを積めば、資産があれば大丈夫、そんな時代はとっくに終わっています。
生きる力」これは子どもだけに求められるテーマではなくて、今を生きている大人にもあてはまる言葉です。