担任の先生より

624)特別支援学校 新しい学校です

新しい職場(学校)に向けての移動ですが、事前にお試しの移動をしていないので、どれくらいかかるか把握できていませんでした。本当なら、平日の同じ時間に移動して、どれくらい混んでいるか、乗り継ぎのルートは間違いないか、どれくらいの時間かかるのかやっておけばいいのですが。

まったくやっていませんでした。

それは、グーグルマップや乗り換え案内で検索はかけていたのですが、やっぱり実際に見ておくのが確かです。
現に、自転車を使おうかと思って地図をみて、実際に走ってみたら坂道がきつくて挫折しています。

出勤初日、とにかく時間は倍近くかかるかもという想定で、30分くらい早く家を出ました。
結果、想定の20分くらい前に到着しました。やっぱり朝は混むんですね。

【新しい校舎】
学校が近くなると、スーツを着て荷物をもった人、会社員らしくない中途半端なフォーマルさをもった大人が歩いています。この人たちは、同じ学校に行く人だと直感的に気づいて、後ろをさりげなくついていきます。

途中、前を行く女性が不審者に尾行されているのを警戒するかのように、後ろを振り返りました。

「自意識過剰だよ、あんた…」

そう思いながら、知らん顔をして歩いていきましたが、やはり同じ学校の人でした。
校舎に入る前に追い抜きつつ、「おはようございます」とさらっと挨拶をしておきました。

カバンから取り出した靴を出し、靴箱はどこか見回します。

学校の規模が大きい場合、探し回るのは手間なので、下履きをカバンにしまって、後で靴箱を探すことを覚悟していましたが、新しい職場は新規の人は何番の靴箱か一覧を印刷して貼りだしていました。これは気が利くなと思っていたら、出勤の手続きをせずに進んでしまいました。

【校長室に集合】
事前の通知で、校長室に集まることは知っていたので、他の人と一緒に入室しました。
この学校に新しく入る人は…20人弱といったところでしょうか。
長机の上に名札と、資料が置かれていたので、それに従って着席しました。

8割程度が集まったところで、やや丸みをおびた男性が入ってきました。
「このたび、非常勤講師としてやってきました〇〇です…」
長々と自己紹介を始め、最後によろしくお願いします、とか言ってる。

そりゃ、無視する訳にはいかないので、みなさん軽くそれに応じていましたが、新卒の講師でもないだろうに、まずは着任先の説明を聞き、設定されたタイミングで自己紹介するもんだろう…と思いましたが、それが彼の設定した正しい方法なのでしょう。

ややズレた感じ、こいつは面倒くさそうだ。あまりかかわるとペースが乱れる、と思いつつ名札を見ると自分の行くであろう部署と少し離れたところにいくらしいです。助かりました。

【挨拶】
職員室に入ると、管理職の席を背にして、新しくきた人は一列に横並びになって、端から順番に挨拶をしていきます。会議時間は限られていて、この後も予定があること、若干大人数なので端的に話さないと迷惑がかかる、これをふまえて時間調整します。教員採用試験で、「1分間の自己紹介をしてください」と言われることがありますが、それはこの日のためにあるのかもしれません。

ベタですが、ざっとこんな感じでした。
「おはようございます。〇〇特別支援学校から異動してきました〇〇です。〇学部に配属になりました。専科は音楽(例)です。よろしくお願いします。」

これくらいで十分です。細かい学年などは、みんな体制表を見て知っているので説明する必要はありません…が、いました。
さっき長々と話したボクちゃん、また同じセリフを言っています。
よく覚えてきましたね、えらいですね…。

「それでは、それぞれの席についてください」
そう言われて、座席表にあった席に移動しました。(つづく)