もうすぐ梅雨ですね。
湿度が上がってきたら、気をつけることがあります。
それは、カビと、食中毒です。
いま、コロナウィルス対策で手すりなどに消毒をしていますし、食品についても実施しない、または廃棄の時間を明確にすることで対応はしています。しかしですよ、基準があっても自然界はそれを守ってくれるといえば、そうではないのです。
【カビ】
以前、誤作動で全校加湿スイッチがついたまま、一晩明けたら教室の車椅子などがカビたことがあります。それだけ、校舎は密閉性が高いんだなぁと思いつつ、カビの繁殖力に驚いたものです。カビが繁殖しやすい理由として、湿度や密閉性だけでなく、食べこぼし、教材等を舐める、日常的に清掃や消毒が行き届かない部分がある、などがあります。
【食中毒】
食べ物は高温多湿のところに放置していれば、腐敗してきます。
いろいろ目安になる資料があったので、転記してみます。
食中毒予防の6つのポイント
・肉や魚介は買い物の最後に購入する
・期限切れの食品は廃棄する
・調理時間は長くなりすぎない
・食べる前の手洗い、食事時間が長くなりすぎない
・食品が残ったら、冷ましたあとに冷蔵庫や冷凍庫にいれる
・温め直しはしっかりと過熱し、保存中も増殖するので早めに食べきる(3日以内を目安に)
食中毒予防の3原則
・細菌をつけない・持ち込まない
・細菌を増やさない(調理してから2時間以内に食べる)
・細菌をやっつける(75度以上で1分以上加熱)
他にも、口をつけたペットボトル容器について、少なくとも当日中に飲んでしまいましょう。
ラップは食品が冷めてからする。温かいうちにすると、温度と湿度で菌が増殖します。
【きまりごと】
学校ごとに、給食や食品に関するルールがあるはずです。それを確認して、決まった時間や内容でおさまるように準備や片付けが行われることが望ましいです。例えば、給食を置いておけるのは午後1時半までで、それを越えたら廃棄してください、などです。
「通院で遅くなる、給食は置いといて~」などと保護者から連絡が入った時、どうしたらいいでしょうか。
食べさせてあげたい、給食費は払っている、食べるかどうかの判断は保護者がしている。
しかし、学校には基準があり、実施責任と管理責任があることをお忘れなく。
管理方法もそうですが、時間を過ぎて食べさせて、お腹をこわしたときの責任は、そこにいた先生になります。そのため、「給食の取り置きができる時間が過ぎたら廃棄になる決まりなんです。時間までは置いておきますが、それを過ぎたら食べることができません。」と明言しましょう。
保護者や児童生徒だけではありません。先生の給食もそうです。食べる時間は子どもにしっかりついて、フォローもして、自分の給食は後回しにしている先生がいます。学級等の事情で難しい場合もありますが、食べているところを見せたり、待たせたりすることも指導です。ひどい場合は、子どもが下校する時間まで放置して、午後2時頃に食べている先生がいました。これは困ります。